起業の現実に絡んだ話なのですが、テーマ的に少し離れるので別記事にしました。
イマイチな会社を経営していた社長さん。事業は赤字です。普通に考えれば倒産しておしまいですが、何年も事業を継続してらっしゃいます。どういうカラクリかというと、実家が大変太いんですね。資産家です。会社の赤字が出るたびに、実家の山を売ったり株を売ったりして資金を会社に投入し続けています。
子供をいつまでも甘やかすバカ親だとののしるのは簡単ですし、自分はそんな資産家の家に産まれなかったから不公平だと嘆くことも出来ます。が、これ現実なんですよね。家庭の中の問題ですので、法律に反してるわけでもない限り他人が口出しすることも出来ません。
こうして経済的には不合理な会社がいつまでも社会に存在し続けてしまいます。これ、資本主義のバグだと思うんですよ。資本主義では自由競争を行うことで、より適切な事業を行う事業者のみが生き残っていって社会がどんどん良くなっていくということを想定しています。しかし現実には自由競争に負けている事業者でも、チート要素を使って生き残ってしまうわけですね。西陣織の年金問題は他人事ではないかもでは年金や自己所有不動産というチートの話を書きました。これと構造は一緒ですね。そして、こんなチート野郎が溢れている市場で競争しなければならないってのは、チートを受けてない事業者にとっては不合理な話ですよね。まあ、どうしようもないんですが。
結果の平等と機会の平等という言葉がありますね。チート要素で事業してる人は機会の不平等なわけです。起業家支援とか言いますが、機会の平等を確保できる特区でも作るのとかも実は有効だったりするかもしれませんね。