三万円あったら何をするか

2015/2/27作成

突然三万円自由に使えるお金が入ったらどうするか - メンヘラニートのひとりごと?

私も以前、もし、今3億円あったらという記事を書いたことがありますが、こういう思考実験は面白いですね。お金が欲しいというのは誰しも思うことだとは思いますが、実際に手にしてみてもなかなか活用できるものでもない。自分が何を欲しているのかを考えるのは、自分が何をしたいのかを考えるのにも通じるのかもしれません。

あと、三万円という金額も面白い。三億円という金額は、確か当時mixi日記にそのようなお題があって書いたのだと思うのですが、その設定もそれはそれで面白い。三億円は多くの人にとって生涯年収に匹敵する額であり、それはつまり三億円あれば一切働く必要はないということでもありますから。もう働かなくていいとなったら、あなたは何がしたいですかという意味でもありますよね。

一方三万円。以前、期待値による投資判断の疑問で書いたように、数万円という金額は、あればあったで嬉しい金額です。でもなければないであきらめのつく金額でもあります。これが三百円だったらどうでもいいやと思ってしまいますが、三万円だと無視も出来ない。その微妙な値段設定が面白い。

その面白いお題ですので、話題になって多くの人が自分のアイデアを披露したようです。元ブログのタイトルでぐぐって、それらを読んでみるのもなかなか面白いですね。

さて、私は三万円あったら何をするか。三億円のときはツーリングに行きたいという、なんじゃそりゃって結論だったんですが、三万円では残念ながらツーリングには行けない。バイクも買えない。せいぜいヘルメットとかブーツがいいところですね。ロングのツーリングに行っている間の生活費のこともありますし、残念ながら三万円ではツーリングに行けそうにないです。

では何に使いましょうかねぇ。高い寿司を食いにいくという人もいましたが、味覚音痴なんでグルメに全く興味がないので個人的にはパスです。旅行に行くにしても三万円ではたいしたところに行けないしなぁ。買い物をするにしても、なんか具体的に思いつかない。

別に物欲が無いわけではないんですよ。欲しいものはたくさんあります。三万円では買えないものもありますけど、三万円で買えるものもある。でも、なんかそうしたものって普通なんですよね。せっかくの特別な三万円だから、特別な用途に使いたい。せめて、ちょっとひねった使い方をしたい。少なくとも日常生活で消費するようには使いたくない。と、思うとなんか堂々めぐりになってしまって、いいアイデアが浮かばなくなってしまったり。

ということで、何に使うのが結論が出ませんでした。うーん、これはなんか自分の日常というか生活というか。大げさに言ってしまうと人生をちょっと見直した方がいいのかもしれないかも。何のために生きているのかっていうと大げさだけど、日常にもうちょっと目標というか張りを持った方がいいのかもしれんなぁ。

(2021/1/24追記)

このページ、意外と検索されて見られてるみたいなのと、このテーマを考えるの面白いなと思うので、改めて考えてみたいと思います。普段の生活ってお金も時間もいっぱいいっぱいのところを、ふとちょっとだけ余裕が出てきたら、自分が本当は何をしたいのかみたいなところを振り返れるんじゃないかと思うんですよ。そういう意味では、突然3日間休みがもらえたら何をするとか考えるのも面白いかもしれませんね。

さて3万円あったらです。大金ではないけれど、少ない金額でもない。食事に行けば結構豪勢なものが食べられるというか、1人前で3万円もの食事なんて人生のこれまでで食べたことはありません。どんなものか想像もつかないな。旅行、はちょっと3万円では選択肢が少ないけど、近くにあるいいホテルに泊まるとかはいいかもしれません。スイートルームにはちょっと泊まれないかもしれませんが。

服とかバッグとかの身の回りのものを買うってのもありですよね。3万円では高級品は無理ですが、かといってユニクロのようなファストファッションではない、それなりにちゃんとした服は買えるかも。10年くらい着続けられるような定番物を揃えておくってのはちゃんとした大人として必要なことかなとも思います。ちゃんとした大人じゃない私はできてませんけれど。礼服とか、必要と思いつつなかなか買えてないものを買いそろえておくってのもありですが、特別ボーナスである3万円で買うのにはちょっとふさわしくないような気もする。

趣味の品物ってのは、趣味によるでしょうけれど3万円というのは少々不足なんですよね。前回はバイク用品でヘルメットとかブーツを考えましたが、バイクそのものは3万円では買えない。今はサックスを始めたんですが、楽器も高いんですよね。サックスだって安いモデルでも10万円くらいはする。3万円で買えるとなると相当な激安品か程度の悪い中古になって、まともに演奏できたものではないので安物買いの銭失いになるだけだったりする。

ああ、一つ思いついた。私、星新一さんのショートショートが好きなんですが、つまみ食いでしか読んでないので一度全部読んでみたいんですよ。今はショートショート全集が出版されているんですが、これがちょうど3万円ちょっと。少しオーバーしますがそれくらいは許容してもらうとして。こういう買いたかったけどなかなか手が出なかった全集とかDVDボックスとかは、3万円にはちょうどいい値ごろ感かもしれません。

ちょっと変わった体験をするってのもよさそうです。ヘリの遊覧飛行って調べたら4万円くらいでできるみたいです。クルージングとか屋形船は3万円よりもうちょっと安く済みそうですね。都電荒川線って貸切ができたよなと調べたら1万4千円くらいで借りれるみたいです。これも意外と安い。でも普段の生活でこの値段出すかっていうと微妙だから、やっぱり何か特別な機会でないとできそうにないですが。

ビルに広告を出すというのはどうでしょうか。昔なら電光掲示板、今ならオーロラビジョンとかですね。普通は1か月単位で出稿するみたいなんですが、スポットでも出せたと思います。電光掲示板でプロポーズするとか昔のドラマであったような気がするなあ。ちょっと調べたんですが、スポット広告の料金はわかりませんでした。多分何百万円もすることはないと思うんですが。

小惑星の命名権って売ってたよなぁと思ったら、正式には売買されてないみたいですね。売ってるところもあるけれど、勝手に命名権だと言ってるだけみたいです。そういう意味では月の土地を買うのとかと似たようなものかもしれません。国際的に正式なものではないかもしれないけれど、ジョークとしては悪くない。月の土地よりはもうちょっと正式度合いが高そうなのがシーランド公国の爵位。こちらは伯爵がちょうど3万円くらいらしいです。3万円で伯爵になれるというのはいいですね。ちなみに日本には現在は爵位はありませんし、そもそもあってもお金では買えませんね。お金で買えるというと語弊がありますが、多額の寄付をした人に贈られる紺綬褒章がありますが、基準が500万円以上とおいそれとは手が出ません。

ということで、改めて3万円あったら何がしたいかを考えてみたんですが、やっぱりこれというアイデアはでませんでした。でも面白いし、日々の生活からふと立ち止まっていろいろ考える機会としてもちょうどいいので、時々思い出して考え直してみたいと思います。

(2021/1/25追記)

追記してて、そういえばと思い出しました。私、実際にいきなり3万円を渡されたことがあるんですよ。随分以前の話ですけれど。道を歩いてたら、現金で3万円が落ちてたんですね。3万円入った財布とかではなく、お札だけが3万円。ネコババしようという悪魔のささやきがなかったかというと嘘になりますが、さすがにそれはまずかろうということで交番にお届け。でも手がかりもなにもない3万円を落としたと届ける人もなかったようで、半年後に私のものになりました。これが3百万円とかだったらまた話が違うのでしょうけれど、落とした人にとっても所詮3万円なんですよね。もちろん惜しいし悔しいけど、でも無いと致命的にダメージを受けるかっていうとそれほどでもない。そういう温度感の金額が3万円。

ということで3万円の臨時収入のあった私なんですが、何に使ったのか全く覚えてないんですね。財布に入れて、日々の生活のなかでなんとなく使ってしまったんだと思います。では月末に3万円余分に残っていたかっていうとそんなこともないので、ちょっとずつ「3万円の臨時収入があったからこれくらいいっか」という感じで少し贅沢をしてたんでしょうね。でも高級寿司を食べるとか、記憶に残る贅沢ではなかった。結果、特にこれに使ったという記憶にも残らず、3万円はなんとなくで消費されてしまいました。多分ですが、昨年の特別定額給付金の10万円も、そうやって財布に入れていつの間にかなくなってたって人も多いんじゃないでしょうか。

ということで、臨時収入があった場合は、とりあえず財布とは分けておくことをお勧めします。財布に入れちゃうと、なんとなくで使って消えてしまうから。いや、それでいいよって人はそれでもいいんですけれども。はい。

(2022/1/21追記)

図書カード使い放題?!

このような企画が行われているのを知りました。作家さんに3万円分の図書カードを渡して、本屋で大人買いしてもらうそうです。みなさんうっきうきで本を選んでらっしゃるので記事を読んでるだけで楽しくなるのですが、金額設定がちょうど3万円。これなかなかいいんじゃないですかね。

ただ問題は、本屋で好きな本を買っていいと言われたら3万円なんかでは絶対に足りなくなること。30万円でも足りないでしょうし、なんなら300万円だって使い切る自信ありますよ。って、別に私が特別ってことはなくて、ある程度の本好きな人ならみんなそうだと思うんですけどね。でもこれは面白いなぁ。一度自分でやってみるかな。