友達が自殺しました。
もちろん、人が自ら死ぬという究極の選択を行った背景には複雑な事情があったものと思われます。だから、政治が悪いとか、社会が悪いとか、簡単に言うことは出来ません。
しかし、今日本では年間に3万人もの人が自殺していると言う。こうなると、一つの社会現象として捕らえることもできるんじゃないだろうか。政治が悪い、社会が悪いと言っても、さしつかえないんじゃないだろうか。
誰かが「これは見えない戦争だ」と言ったとか。3万人の戦死者が出る戦争だと。
もちろん、現実の戦争の方がはるかに悲惨だろうとは思います。私はそれを経験したことも見たことも無いので、間接的にしか知らないのですが。戦死者の数で言っても、何十万何百万という数になりますし。
しかし、現実の戦争では戦っている相手が明確です。テロも見えない戦争と言われます。テロリストが影に隠れて攻撃してくるから。しかし、この場合も見えなくてもテロリストという人間が居ることは明白です。
では、自殺が戦争だとして、誰と戦っているのでしょう。戦っている相手も見えず、どうやったら戦いが終わるのかも見えない。
友達に声を掛けてあげたい。
「悔しかったろう。辛かったろう。しかし、もうゆっくり休んでいいんだよと」
しかし、
「あとはもう大丈夫だ。任せておけ」
とは言えない。言いたいんだけど言えない。何をどうすればこの戦争を終わらせることが出来るのか。もちろん、社会を構成する一員として、私もこの戦争に加担している。では、何をすればいいのか。それが分からない。