延命治療をさけるのが難しい話

2025/2/14作成

延命治療ってもの諸悪の根元のように叩かれますよね。終活とかの話になると「私は延命治療は望みません!」っていうのが定番のようになっている。ただ、個人的な経験からの感覚としては、そもそも延命治療って明確に定義のしようのないものかなと思うんですよ。

当たり前ですが医療の治療方法の一つ一つに延命治療ってラベルがついてるわけではありません。それが延命治療に該当するかどうかは、その患者さんごとの状況によって変わってきます。延命治療の代表である胃ろうだって、回復を期待する治療手段として用いられることだってあるわけですからね。

グラデーションは一人の患者さんの中でも起こります。今すぐこの処置をしなければ死んでしまうという救命医療が行われたとして、それがのちのち外すことの出来ない延命治療となってしまうなんてことは、医療の現場では日常的に起こっていることだと思うんですよね。

お医者さんから治療方法について説明を受けて、それは延命治療ですか?なら拒否します、って風にやり取りできるように想像されてますよね。そういうやり取りが出来る場合もあるでしょうけれど、そうではないケースも多々あると思うんですよね。

ということで、個人的には延命治療って結果として決まるものであって、処置の前に判断できるものではないんじゃないかなぁと思ってます。