以前も似たようなことを書いたような気もするな。思い出したらリンクします。
まあともあれ中年エンジニアは新しいことを学ばないわけですよ。もしくは新しいことを学ばないように見えてしまう。それがなぜかという話です。
それはですね、中年エンジニアはすでにそれなりのスキルを持っていて、今持っているスキルだけでも価値を生み出すことが出来るんですね。最新のフレームワークを使わなくても、使い古されたフレームワークを使ってもそこそこの品質のものは出来てしまう。若いエンジニアは最新のフレームワークを新しいということで価値があるように思うわけですが、ビジネス上ではそれはエンジニアの独りよがりでしかないわけですよ。必要なのは穴を開けることであって、ビジネスとしては穴が開きさえすればドリルが最新式であるかどうかなんてどうでもいいことなんですよ。なんならドリルでなくても構わないんですよね。穴が開くならば。
若いエンジニアはスキルの蓄積が無いですから、まず最初に学ぶわけです。そこで学ぶ知識は最新の知識でしょう。それはそれでいいと思います。しかしそこで最新で無いから価値がないと思ってしまうところが思考の罠かなと思うわけです。求める機能を満たせるなら、それは最新でなくてもなんでもいいわけなんですよね。そして最新でない知識なら中年エンジニアはすでに持ってるわけですよ。これが中年エンジニアが学ばないように見える理由かなと思います。
とはいえ何事も程度問題というのはあります。中年エンジニアもそりゃ学ばないよりは学んだ方がいい。すでにあるスキルでは解決できない課題であったり、最新の知識が段違いに性能が違ったりもするので。近年で言えば生成AIとかはそれ以前には同様な技術がなかったですから学ばないといけないんですよね。ということで中年エンジニアもそれなりに学びます。それが若手エンジニアの学ぶスピードとは違うかもしれませんけどね。