みんな「値上げ」しているのに、なぜマックは「もう行きません」と叩かれるのか
マクドナルドの値上げに関して、なぜモスバーガーと報じられ方が違うのかという観点でマスコミについて論じられています。ちょっと厭世的かなぁという気もするし、筆者の挙げられた実例にしてもチェリーピックの可能性を否定できないので、そのまま受け取るわけにはいきませんが、なかなか面白かったです。
「メディア側にも「叩くメリット」がないと叩かないのだ。」とか「メディアは「感情の増幅器」だ。」は確かにと思いますし、「視聴率やアクセス数を稼ぎたいメディアにとって、実はアンチは大変ありがたい「最強のインフルエンサー」なのだ。」というのは慧眼という気がします。なるほどなぁ。
加えて言うなら、マスコミには意思があるということですかね。右派メディア、左派メディアなんて呼び方もしますしね。マスコミが報じたいと思ったことを、こうであって欲しいというストーリーに沿って報道する。時には報道しない自由も行使する。実際のところそういうものですよね。
社会の木鐸とか第4の権力とか、マスコミを形容する言葉はいろいろあります。筆者は「間違っても「マスコミは中立公正だ」なんて思い込みはしないでいただきたい。」としめていますし、実際そうであろうとも思うのですが、個人的には中立公正なメディアってあって欲しいなぁと思うんですね。既存のマスコミがそうであるというのではなく、既存のマスコミとは違うメディアでもいいから登場して欲しいなぁと。新興のネットメディアはいろいろ登場しましたが、結局はどれも「商売の原理」にとらわれてしまって偏向報道に堕してしまっているんですよねぇ。
多分私がこの辺考えるのは、ウィキペディアの思想に触れてるからだと思うんですね。ウィキペディアには「中立的な視点」「検証可能性」「独自研究はのせない」という3大方針があります。もちろん現実のウィキペディアの記事の全てがこの方針にのっとっているわけではありません。あくまでも理想は理想。でも掲げる理想はそれ単独で評価していいと思うし、理想としてでも掲げないよりはいいと思うんですよ。「儲かるなら何でもやるぜ」ってのよりも。