リモートワーク当然の社会は意外と早くやってくるのかもしれない

2024/1/18作成

相変わらず転職活動をしております。一体いつまで青い鳥を探し続けるつもりなんだよと自分でも思わないではないですが、まあそれはおいといて。

私は基本的にスタートアップ界隈を中心に求人を探しているのですが、そこで一つ思うのはこの界隈ではリモートワークが当たり前になっているなということ。リモートワークは当然というか必然という風潮です。

そこにはまあ、スタートアップならではの事情もあるとは思います。資金力に乏しいスタートアップにとってはオフィスを構えるコストはばかになりません。また、順調に企業が成長すると社員数も毎年倍々で増えていきますから、毎年のようにオフィスを移転しないといけませんから費用は更に掛かります。リモートワークで仕事が回るなら、そうしてしまってオフィスの費用は別の用途に回したいというのは自然な考えですよね。スタートアップでも本当の創業当初はスタッフがひざを突き合わせて議論しながらプロダクトやサービスを作らないといけないのでリモートワークは難しいかもしれませんが、その時期は創業者仲間数人でやってますから、コワーキングスペースとかでも十分なんですよね。

もう一つは人材募集の面での差別化。私のようにスタートアップを中心に仕事を探してる人ももちろんいますけど、やっぱり世間の大多数の求職者は大企業志向になりますよね。そっちの方が給料も待遇もよいですし、会社も安定していますから長く働ける見込みがある。そうした大企業に対して人材募集で対抗する方法として、リモートワークが利用されている面はあるでしょう。大企業でもコロナ禍で一気にリモートワークは普及しましたが、今は一気に出社に戻ってしまっていますからね。一昔前で言えば、六本木ヒルズのような最新のオシャレなオフィスで働けますよというのが求人における企業のアピール方法の一つだったのですが、それがリモートワークに置き換わった感じでしょうか。

そんな感じでリモートワークが当たり前になっているスタートアップ界隈ですが、残念ながらほとんどの企業は数年のうちに潰れます。もしくは零細企業のまま生き続けるか。それは別にスタートアップが劣っているからではなく、多産多死の市場構造上仕方のないことなんですね。そしてごく一部のスタートアップが成功して大企業に成長します。その時にこの会社がリモートワークを続けるとしたら、日本にもリモートワークの大企業が誕生することになるわけですね。そこまでの大企業にならなくても、そこそこ規模の中企業なら結構な数で生き残ると思います。そうすると、リモートワークする人口も必然的に増えるわけですね。どうしたって現場作業は残りますから100%の仕事がリモートワークになることは難しい。でも今のように希少な就業条件という状況から脱して、リモートワークがごく普通の選択肢となりうる社会というのは、今後数年で到達するのではないかなと。スタートアップの求人をみていて、そんなことを考えていました。そんなん考えてないで、とっとと自分の転職活動を進めろよって話ではあるんですけれどもー。