2023年のITエンジニア転職状況

2023/7/2作成

毎度のことですが転職活動をしています。ほんと、人生何度目の転職活動でしょうね。というか、ここ10年くらいずっと転職活動してるような気がしないでもないですが。実際、転職サイトのアカウントもずっと作りっぱなしですしねぇ。

ここに書くことは当然ながらN=1の狭い範囲の体験談です。他の人に適用されるとは限りません。ただの与太話として読んでいただけると助かります。

あと、簡単に私のスペックについて書いておくと、アラフィフのITエンジニアです。前職は派遣社員。過去転職歴多数。自分で書いといてなんだけど、転職市場であんまり魅力的な感じではないですね。

ともあれ転職活動です。今回もエンジニア特化転職サイトを使っています。転職エージェントは使ってません。転職サイトではpaizaとFindyが主になっているのですが、この二つでは明確に違いが出てきています。それは企業からの回答の有無。

過去、Wantedlyなどでも顕著だったのですが、こちらから応募しても企業から反応がないということが多々ありました。それだけ私が応募者として魅力がないと言えばそれまでなのですが、それにしてもお祈りのメッセージすらくれないというのは寂しいものではあります。こちらとしては返事があるのかもしれないと、念のためにある程度の期間は待ち続けるわけですしね。

そしてFindyも同様で企業から返事が無いことが多々あります。これはもうそういうものとして諦めるしかないですかね。というか、こちらから何か努力して改善できる問題でもないので諦める以外に方法がないわけですね。

一方、paizaでは私は今のところ返事が無かったということがありません。お祈りであったとしても、企業から必ず返事が来ています。内情はわかりませんが、おそらくpaizaのシステムとして未返信があった場合に返信を促すような仕組みが用意されているのではないかと思うんですね。

ということで、個人的は今はpaizaを中心に転職活動しています。まあ、利用してる企業に違いがあるので、paizaを使うのが良いとも限らないんですけどね。結局は自分が働きたいと思う企業が利用しているかどうかが全てになるわけですから。

ここ数年ですが、ITエンジニア特化型転職サイトではポートフォリオの自動生成というのが流行ってます。LAPRASやFindyはまさにそれが売りですし、Qiita JobsなどもQiitaの投稿をポートフォリオに組み込めますね。paizaはプログラム問題の解答歴がポートフォリオになるようになってます。

というようなポートフォリオ機能がありますので応募者としては履歴書と職務経歴書以外の自分の売り込むツールとして使えるわけですが、現実問題としてはほぼ機能してません。今まで私が面談した範囲でですが、企業の採用担当者でこれらのポートフォリオを事前に目を通していた人は一人として居ません。みんな履歴書と職務経歴書しか見てません。人によってはそれすら見てないわけですが。つまり、ポートフォリオ機能は人類には早過ぎたってことですね。まあ、今後は利用されるようになるかもしれないので、すぐさま捨て去る必要もないのですけれども。ともあれ、現時点でこれらのポートフォリオに力を入れても、転職活動にはあんまり意味はないのかなぁという気がしています。

ITエンジニアは人手不足と言われています。売り手市場とも言われています。が、個人的には実感はないですねぇ。結局は自分が採用されるか否かの問題なんですよね。個人のミクロの視点からは、あんまり市場のマクロ的な状況は見えない。

とはいえ、実際求人はたくさんありますので、気になったところに応募します。が、これが笑ってしまうくらい結果が芳しくない。Findyではそもそも応答が返ってきませんし、paizaではお祈りの連打です。お祈りの理由は総合的に判断してとかそんな曖昧なものが多いです。具体的に説明してくれよと思わなくはないですが、具体的に説明されたら激しく凹みそうなのでぼやかして貰った方がありがたいかもしれません。

お祈りの理由を説明されないので、自分なりに考えるしかないわけです。まず第一に考えられるのは年齢。アラフィフですから、大歓迎って年齢ではないですね。今は求人で年齢を区切って募集することは禁止されていますが、とはいえ実際の採用においてはやはり大きな要素だと思いますしね。誰だって年上の部下なんてもちたくないでしょうし、どうせなら若くて伸びしろのある人を採用したいですよね。

この辺、自分でも自覚してますので面談の時にも聞いてみたりもします。法律で年齢差別は禁止されているので、どこの会社でも年齢は気にしませんと回答いただくのですが、やっぱりその温度感はこちらにもある程度伝わってくるわけでして。ああ、これは上っ面の言葉としてだけ答えてるなって担当者も居ますし、どうやら本気で年齢は気にしてないっぽいなという担当者も居ます。うまく年齢を気にしてない担当者に出会えると、私としてはいい出会いってことになるわけですね。そんないい出会いは割合としては少ないですけどね。無いわけではないけど。

次に自分の不利な点は、転職歴が多いこと。ここ最近でも2年から3年おきに職場を変わっています。私自身は長く働きたいと思ってたんですが、まあいろいろと事情があって辞めざるを得なくなってしまったんですね。辞めた理由を面接で詳しく聞かれれば説明できるのですが、履歴書だけで落とされた場合には説明する機会がありません。まあ、自分が採用担当者側に居たとしてもこんな応募者はいやだろうなと思いますので致し方ないですね。

そしてこれが一番肝心なんですが、結局スキル不足に尽きるんじゃないかなと。ITエンジニアとして転職するわけですから、ITスキルが不足してる。いや、実際には不足してるかというと微妙なんですよ。全く不足してるわけではない。過去の実績から行っても、どこの現場に行ってもそれなりに通用するくらいのスキルは持ってる。さすがにこの道で何十年も食ってきてるわけですからね。でも突出するほどのスキルを持ってるわけではない。履歴書や職務経歴書に華々しく書けるほどの実績はない。現場で日々にこなしてる仕事って、文字に表すと地味な仕事ですからね。その地味な仕事を着実にこなすってのもスキルの一つだと思うんですが、採用担当者にはそんな実績は響かない。

ということで採用担当者はわかってねえなぁと思ってたんですが、実はそれだけじゃないんじゃないかなというのも最近思ってます。つまり、実際に私のスキルが低いんじゃないかってこと。それを実感するのは現場で新卒の若い子と一緒に仕事するときです。若いですから実務経験は浅いんですが、スキル自体はものすごいあります。なんでってそんなにスキル高いんだって思うんですが、考えてみればそれも当然ですね。かれらは学生として、そして採用後の研修で、最新のスキルセットを体系的に学んでるんですよね。基礎の力としては非常にしっかりしてる。

一方私です。体系的にスキルを学んだってのはここ数十年経験がありません。全く学んでないわけではないですよ。日々の業務の中で新しい知識が必要になるたびに常に学んでます。でもその学びって、目の前の案件をとりあえずこなすためのつまみ食い知識なんですよね。だから体系的に学んだ知識に比べると、どうしたって付け焼き刃になってしまう。そんな状態のまま数十年が過ぎてしまって、そろそろごまかしがきかなくなってきたのが今かなぁというという気がします。その辺のことはなぜ大人になると学ばなくなるのかにも書いたことなんですが。

対策としては、時間をとって最新の知識を体系的に学び直す必要があります。流行りの言葉でいえばリスキリングって奴ですね。そう考えると、企業もキャリアプランの一環としてリスキリングに取り組む必要もあるんじゃないですかね。育休や介護休暇が最近盛んに言われていますが、いっそ学び直し休暇ってのも取れるようにするのもありじゃないですかね。新卒で入社して定年退職するまで一切休み無く働くのって無理があると思うんですよね。転職するにしても、リスキリングの期間はただのブランク扱いになって転職に不利になったりもするから、労働者としては学び直すインセンティブが無い状態なんですよね、これ。