「今使ってるのが全部だめになったら、お気に入りのものに買い替えたいなぁ」と思ってることってありませんか。パッと思いつくのは食器と服。貰いものでイマイチ気に入ってってない服とか、もともとセットであったものが一部欠けてしまって不揃いで使ってる食器とかよくある話ですよね。あと文房具もかな。展示会で貰った書き味の悪い安物ボールペンを、でも一応書けるからって使ってるのもよくある話ですよね。
こういうのをちゃんと使い切ったら、お気に入りのモノに買い替えよう。そうすると毎日が素敵に暮らせるだろうなぁということはみんな思ってると思うんですが、であれば買い替えるのは今じゃないでしょうかって話です。例によって私のオリジナルってわけではなくて、どっかで読んだ話なんですが。
なぜ今かというと、今の時点ではお気に入りでない道具を我慢して使ってるんですよね。その時間は自分の時間の満足度が低い状態ですよね。今使ってるモノが壊れるまでの長い時間を、その満足度の低い状態で過ごすんですかってことですよね。そして将来お気に入りのモノに買い替えて満足度の高い生活が出来るまでって何年掛かるんでしょうか。下手したら何十年も先になりますし、その間にまたお気に入りで無いモノを貰ったりして、また満足度の低い時間が伸びてしまうこともありますよね。要するに「いつかこうしたい」って思ってる時間って、そう簡単には到来しませんし、なんなら一生到来しないかもしれないんですよ。もしも到来することがあったとしても、それまでの何年何十年という時間を満足度が低い状態で過ごすのって勿体なくないですかってことなんです。
まあ、モノを大切にするのはいいことですよ。MOTTAINAIはそのまま海外で通じる単語になってるそうですし、最近はやりのSDGsにしてもそうですよね。なのでモノが壊れるまでちゃんと使うってのはいいことではあると思うんですが、一方でそのために自分の生活の満足度が下がってしまうのってどうでしょうかねってことです。要するに、自分が本当に大切にしたい価値観はどっちだって話ですよね。モノを大切にする価値観なのか、お気に入りのモノに囲まれて暮らしたい価値観なのか。前者なら今のままイマイチなモノに囲まれて暮らしていてもいいけれども、後者なんだったら今すぐモノを買い替えた方が絶対に生活の満足度上がりますよねってことです。