この記事は一例なんですが、「日本は衰退した」という論調の記事を最近よく見かけます。事実であるところもあるでしょうし、マスコミの自虐趣味な部分もあるんでしょうけれども。ただまあ、高度成長期からバブル経済の頃のようなジャパンアズナンバーワンではなくなったのは事実なんでしょうね。
多分それは事実なんでしょうけれども、私のようなアラフィフだと「いやいや、衰退したといっても圧倒的トップから陥落しただけで実際には今でもそこそこいい位置につけてるよね」的な感覚があるんじゃないかと思うんですよ。アラフィフをひとくくりにすると主語がデカすぎるでしょうから、とりあえず私の場合はとしておきますが。
今のアラフィフは高度成長期に産まれ、幼少から青年期にバブル経済を経験しています。要するに日本が強かった時ですね。会社の経費で大豪遊みたいな経験は持ち合わせていませんが、それでも日本中が浮かれていた時代の空気を経験しています。しかも、人格形成に重要な若い頃にですね。その感覚って、多分今でも抜けきってないんじゃないかと思うんですよ。多分。
アラフォー以下の世代になると物心ついた頃にはバブル崩壊ですから、衰退一直線しか知らないわけですよね。そこの感覚の断絶は多分大きい。アラカンになるともっとバブルいっぱいかもしれない。更に上の世代になると戦中戦後世代になるのでまた感覚が違うんでしょうけれども。
要するに、そういう青年期までに身に着けた感覚をそのままずっと持ち続けてしまってるってことはあるよねって思うんですよ。もちろんみんながみんなそうではないですよ。ちゃんと時代時代に合わせて感覚をアップデート出来てる人だってたくさんいるとは思います。でも、それが出来てない人もいると思う。そういう時代感覚の違いってのは"ある"という前提は共有しておいた方がいいのかなと思った次第です。