ダメなネット論客といっても様々なタイプがいるわけで一概には言えないのですが、例えばひとつの見分け方として。それは、敵を設定してその敵を攻撃するスタイルで論を組み立てる人。
まあ、例をあげるまでもないですよね。むしろ今のSNSなどにはこうした攻撃色の人ばっかりとも言える。当たり前ですが、どんな問題だっていくつもの構成要素からなっていて、解決策だって一筋縄ではいきません。それを全て敵一つのせいにして、しかもその敵を批判するのではなく口汚く攻撃する。これでは議論にはなりません。だって、このダメ論客がやっているのは議論ではなく、ただ単に当人のストレスを発散しているだけなんですから。
理屈と膏薬はどこへでもつくということわざがあります。こうした攻撃色いっぱいの人の言ってることも支離滅裂ではありません。そのダメ論のなかでは一定の理屈が成り立っているようにも見えます。なのでダメ論だけを読んでるとふむふむと納得しそうにもなってしまう。ダメ論客だからって全員が知性のかけらもないというわけではない。むしろそれなりに知性がある人の方が多かったりする。ダメ論客も以前は鋭い考察を展開した論客だったこともあります。でも、何があったのか、いつの間にかダメ論客に堕していて非常に残念な気持ちになってしまうこともしばしば。
とはいえ、こうしたダメ論って、陥りやすいんですよね。多分ですが、私もここにそういう論を何度も書いてしまっていると思います。だから許せってわけではなくて、見分ける目をもって、ダメ論は自分の中ではいはいと流していけるようになるのがいいのかなぁという感じですかね。ダメ論を書いてる人もこれからずっとダメ論ってわけでもないでしょうし。