よく言われるのは「0を1にする仕事」とか「1を10にする仕事」ですかね。前者は全く何もないところから事業を始めて立ち上げること。後者は既にある仕事を成長させ安定させること。前者を行う人を起業家、後者を行う人とを企業家と区別したりもします。仕事と言ってますが、いわゆるビジネスに限らず、人間の行う社会的な活動は全てこれにあてはまると思います。新しいサークルを立ち上げるとかでも該当しますからね。
仕事の種類は他にもあると思います。「10を10にする仕事」は、現状を劣化させずに維持すること。一見何もしていないようですが、放置すると劣化しますから維持するのもそれはそれで大切な仕事です。2代目社長とか、まずこれができるのが大事ですよね。「10を5にする仕事」のように事業規模を縮小する撤退戦だとか、「10を0にする仕事」のように事業をたたむってのも、普通の人はめったに遭遇しませんが、それはそれで大事な仕事です。撤退時にしんがりをしっかりと務められる人が居ないと、ぐだぐだになって迷惑をまき散らし焦土と化してしまいますね。
とまあいろいろ一般論を並べたあとにですが、自分の特性ってもしかしたら「1を5にする仕事」あたりかなぁというのを最近思い当たったんですね。そんな自分の特性をアラフィフになってから気付くってのもいい加減遅すぎるだろうと思うんですが。まあそれは一旦おいておいて。
私は別にアイデアマンでもないですし突破力があるわけでもないですから、起業は向いてないと思うんですね。憧れはしますけど、憧れだけで起業しても何にもなりません。それよりも自分が得意なのはブラッシュアップしていく作業かなと思うんですよ。足りてないところを見つけて修正して、徐々に完成度を上げていく。そんな作業が自分は得意だし、自分でも好きかなというのにふと気が付いたんですね。「1を10にする仕事」にも近いんですが、残念ながら緻密な作業には向いてないので、10の完成度にまで仕上げることはできないんですよ。でも1から5にするくらいに、よりよくしていくことは出来る。
自分の特性をそんな風に思いましたので、そんな特性を生かせるフィールドに巡り合えるといいなぁというように思います。