ハードな予定とソフトな予定

2020/2/8作成

ハードな予定というと、とても忙しいという意味になってしまうのですが、ここで言いたいのは違う意味なんです。なんかいい言い方がないかなと考えたんですがみつからなかったので、とりあえず仮にハードな予定とソフトな予定という言い方をしておきます。この記事内では忙しい、忙しくないという意味ではありません。

この記事でいうハードな予定とは、完全に確定している予定のことです。今日は朝9時に出社し、18時まで勤務しますというのはハードな予定です。休日に友達と遊ぶ約束をしているのも、時間と場所が決まっているならハードな予定です。この場合のハードは確定具合が強固という意味ですね。

一方、ソフトな予定とはそこまで強固に確定してない予定のことです。一人暮らしの休日をイメージすると分かりやすいと思います。朝起きて、今日は特に予定は無い。何をしようとも自由。一日家に居てごろごろしてもいいし、特にあてもなく出かけて途中で見かけた気になったお店にぶらっと入ってみるとかでもよし。時間は大枠として確保されているけど、どこで何をするかは特に決まってなくて自由という状態。

そんなのは予定では無いと突っ込まれたら、正直言い返せない。ああそうか。予定というのがよくなかったか。多分私が気にしているのは、時間の使い方に対して自主性があるかどうかじゃないかと思うんです。

ハードな予定の場合、時簡に対する自主性はありません。そもそも予定を入れたのも自分の意志ではないかもしれませんし、自分の意志で入れた予定だったとしても、直前になったら自分の意志で撤回することもできません。予定に縛られている状態。

一方、ソフトな予定の場合、自主性は自分にあります。時間をどう使おうと自由。多分ですが、こういう時間に対する自主性の有無ってストレスに大きな影響を与えるんじゃないかと思うんです。自主性があるかどうかって大事じゃないかなと。

時間じゃなくて仕事についてもそうですよね。裁量があって仕事の進め方や内容に自主性がある場合、仕事自体がすごく忙しくても結構ストレスは少なかったりします。ベンチャー企業の創業者とか、会社に泊まり込んで寝る間も惜しむほどのハードワークだけどピンピンしてたりしますよね。ハードワークで肉体的には疲労が蓄積するのでほどほどに休息を取った方がいいですが、少なくとも精神的にはそれほどしんどくない状態だったりします。

一方、仕事で自主性が無い場合。マイクロマネジメントする上司の元で、30分ごとに報告して次の作業の指示を仰がなければならない。指示された作業も、上司が後ろで見張っていて、PCのメニューを選ぶ順番一つでも上司の意図と違ったら叱責されるような状態。残業ゼロだったとしても、あっという間にメンタルを病みそうですよね。ここまで極端ではないにしても、そこらじゅうのオフィスで見られる光景ですけれども。こういう仕事に対する自主性が無い状態だと、肉体的には楽だったとしても精神的には非常にしんどくなる。実際、働きがいのアンケートなどでも、仕事に対して裁量を任されてるかどうか、自主性があるかどうかというのは大きなファクターになっているという話を聞いたことがあります。

同じようなことが、時間の自主性にも言えるのではないかと思うのです。ワンオペ育児しているママさんの愚痴に、自分はトイレに行く自由すら無いくらいソフトな予定が全く取れてない。なのに旦那は今日飲みに行ってくるわと当日になっていきなり言ってくるくらいソフトな予定を持っている。そりゃストレス溜まりそうだよなぁと思った次第。