私は小学校中学校の頃は国語が不得意科目でした。テストの点もいつもよくなかったです。漢字などの暗記項目は大丈夫なのですが、文章読解がとにかく苦手で、文章から意味を読みとるようなことが全くといっていいほどできてませんでした。
しかし、一方で趣味で読書はそれなりにしていました。読書家というほどではありませんが、クラスの中では読書量が多い方ではあったと思います。その読書による経験が臨界に達したのか、中学三年生の頃に急に国語の成績があがりました。模試で国語の偏差値が80くらいになったこともあり、理系なのに国語で点数稼ぎが出来るようになってずいぶん助かったことを覚えています。
そのときの自分の経験から、勉強時間というのはリニアには結果に反映されないんだなぁというように思っています。例えば、あるテストで100点を取るために100時間の勉強時間が必要だったとします。10時間勉強した時点で10点取れるかというと、実際には取れない。20時間30時間勉強しても0点付近しか取れない。しかし、80時間を越えた辺りで急に点数が取れるようになりだし、100時間に達すると共に100点取れるようになる。実際にはそんなに綺麗にはいかないでしょうが、イメージとしてはそんな感じ。図にするとこんな風でしょうか。
学習というのが脳に回路を作ることだとすると、これは電気回路に例えてもいいように思います。100個の部品で構成される回路に99個の部品を実装しても、まだ電流が流れないの回路は機能しない。しかし最後の1個を実装すると、途端に完成して機能する。そんな感じ。
なかなか成果が出ないと学習のモチベーションが保ちにくいのですが、でも学習曲線というのはこういう風になってるんだとしたら、成果が出なくても我慢して勉強を続ける必要があるのかなぁと思います。逆に、ちょっと試してみてうまくいかなくて「自分には向いてない」とか「自分には才能がない」とか思って諦めてしまうってケースも多いような気がしますが、それは勿体ないことかもしれません。
というようなことを、愚者である私は経験から学んでいるのですが、念のために「学習曲線」でぐぐってみると、こうした学習の停滞のことを高原期と呼ぶのですね。学習には高原期と発展期が交互にやってくると考えられているそうで、グラフにするとこんな感じですか。
私が経験から学んだのは、このグラフのほんの一部ってことですね。