「今は忙しいから落ち着いたらあれをやろう」というように思うことは多いです。そういうことを言う人はたくさん居ますし、自分でもよく言います。
実際に忙しいことも多々あるんですよね。どうにもこうにも、いろんなことが重なって大変なことになってる。目の前のことを片づけるのに精一杯で、それ以外のことになんてとても手を出す余裕はない。ということはあります。そのときはそのときでしょうがないのですが、今回お話ししたいのはそうではない場合の話。そこまで忙しくない時でも、「今は忙しい」って思ったりしませんかね。というか「落ち着いたら」ってどういう状態なんでしょうか。いつになったら「落ち着く」のでしょうか。
そう考えると、実際に「落ち着く」ことなんてずっと無いんですよね。たいてい、常になんか忙しい。その忙しいことを理由にやりたいことを後回しにしてたら、いつまで経ってもやりたいことは出来ない。そうなんじゃないかな。
だから、やりたいことがあるなら、それは「今」やるべきだ。そう思いました。
(2017/6/15追記)
知り合いの人から聞いた話です。その人のお父さんが、常々「定年になって引退したらあれもやりたい。これもやりたい」ということをおっしゃっていたそうです。ですが、不幸にもそのお父さんは若くしてガンになってしまい、やりたいと思っていたことは何も出来ずに亡くなってしまいました。その様子を見た知り合いの人は「ああ、人というのは人生の途中で死ぬのだな」ということを悟ったそうです。
他人がどう考えているかはわかりませんので自分で振り返ってみますが、思い当たるところはあるように思います。なんとなく、自分の人生は、やりたいこと、やるべきことを全部やりきって、きれいに終わるような気がしてる。あれが出来なくて後悔して死ぬってことはあんまり想定してない気がする。
知り合いの方は、人は人生の途中で死ぬということを悟り、いつかやろうと思っていることは今やろうと決心したそうです。そこで、仕事を辞めてやりたかった勉強をするために学校に入り直して資格をとり、今ではその資格を生かした仕事をしてらっしゃいます。やりたいことを後回しにせずに、ちゃんとやってるわけですね。とても立派だと思います。
ガンになるのに限った話ではありませんが、よく言われるとおり、今日交通事故にあって人生が終わるかもしれないという可能性は万人にあるわけです。だからといって、スティーブジョブズのように「今日が人生最後の日だと思って生きる」というのもなかなか辛いというか。毎日今日だけを精一杯に生きてると、長期的な計画が立てられなくて、短絡的な人生になってしまいそうな気もしないでもない。だから、ほどほどに考えるのがいいんだけども、普段は自分の人生を長期的にというか楽観的にとらえすぎているかもしれんなぁと思うので、少しくらい短期的に悲観的に考えてもいいのかもしれないと思った次第。