竹熊さんの半生をみて、なんというか失礼な言い方かもしれないけど「流されて生きているなぁ」と感じた。
何か目標をみつけ、その実現のためにまい進するというのもありだと思う。というか、世間的にはそういう人生が推奨されているような気がする。でも、実際にはそんなに簡単に人生を賭けるような目標に出会えるわけではない。なんとなく、目の前に現れた壁をそのつど一つ一つ一生懸命乗り越えていくような生き方ってのも、別に悪いもんじゃないんじゃなかろうか。そうしてたどってきた過程を振り返るとそこに結果として道が出来上がっていたというような。
そうした生き方は主役にはなれないかもしれないけど、別にそれで構わないよね。全員が主役になれるわけじゃあるまいし。社会を維持するには脇役も求められているわけで、それはそれで価値はあるはず。