40万冊の文庫本のゆくえ

2013/6/10作成

「古書店:社長失踪40万冊倉庫に放置 貸手JA困惑 広島 」(http://mainichi.jp/select/news/20130608k0000e040136000c.html)

文庫本の在庫量日本一を誇っていたという「ふるほん文庫やさん」というネット古本屋さんの経営者が行方不明になってしまって、在庫の文庫本の処分に困っているという話。

ものが古本だけに、倉庫を所有するJA三原の職員が

「我々には宝の山か紙くずか分からない。どうやって処分していいのか」

と話しているそうで、そうだよなぁとも思ったんですが、はてなブックマークのコメント

sora-papa:文庫本は基本古本としては価値はないと思うからキロいくらで業者に売ればいいと思われ。

とあって、それもそうかと思いなおした次第。

40万冊という物量になると、街の古本屋レベルでは絶対に引き取れない量。ブックオフなどの大型の古本屋でも多分厳しい。だって、そもそもが文庫本限定とはいえ日本一の在庫量を誇っていたわけだから、それを引き取れる業者は単独では日本には存在しないということになるわけで。図書館だって文庫本をこんなにたくさんは引き取れないだろうし。

別のブックマークコメントでは、選別して売れるものは売ればとかあったけど、40万冊を選別するのに果たしていったいどれだけの手間がかかることやら。ただ、希望としては、ここがもともとはネットの古本屋さんだったということ。単に好事家が文庫本を収集していたわけではなく、商売として販売していたわけだから、データベースがあったはず。それにアクセスできるなら処分方法もまた変わってくるかもしれないね。

一応、本好きな人間としては処分されることなく行方が決まるといいなぁとは思うけれど、実際どうなるんだろうねぇ。