きっかけ
私はこれまで預貯金以外の資産運用をした事がありませんでした。そんな私にとっての、そもそもの始まりはマンション購入を検討した事からでした。最終的に購入する事になるマンションは、間取りや価格などの内容面は良かったものの、売主・施工主の経営が危ないというのが問題でした。どれくらい危ないのか、それぞれの株価チャートを眺め、また情報を求めて売主・施工主の株を売買している人たちの掲示板も眺めました。結局、掲示板で得られた「経営は危ないが、本業の品質は一級品である」という情報を信頼してマンションは購入する事にしました。
また、見ていた掲示板は株取引だけではありません。初めての不動産購入と言う事で、不動産市場や日本経済自体の現状や将来などについて、掲示板での歯に衣着せぬ議論も読みました。そうした中で、これまで預貯金しか知らなかった私にとって随分と新鮮な知識が入ってきたのです。
そんな中で一番衝撃的だったのは、漫然と元本保証の預貯金が一番安全な資産運用ではないかと思っていたのが間違いである事。インフレが発生した場合「資産運用しないことのリスク」が存在する事を知りました。ドルコスト平均法、分散投資、投資信託など、投資の基本的な知識もこの頃初めて知りました。
投資始め
さて、投資しないリスクを知ってしまったわけですから、本来なら資産を安全に投資しなければいけません。しかし、私は初めてのマンションを買ったばかり。当然ながら、最低限の手持ち資金を残して、これまでの貯金は全て頭金に消えています。これからもローンが残っている限りは余剰資金は極力繰り上げ返済に回していきたいところで、投資に回せるような資金はありません。そこで、まとまったお金を運用するのは諦めて、毎月の収入の中から少しずつ積み立てていく事にしました。
私のスタンス
投資スタンスとしては大きくは次のように考えました。
- 本業が別にあり、毎日チャートとにらめっこが出来ないわけだから、微妙なチャートの動きは基本的に追わない。結果として、底で仕入れて天井で売るというような極大の利益は求めず、そこそこの利益をとる事を目標にする。
- 前項に関係するが、情報収集が重要になる個別銘柄よりも、手間の少ない投資信託を活用する。
- 投資信託選択の基準として、手数料が安価である事を重要視する。手数料はノーロード、信託報酬1%以下を目安にし、インデックスファンドを中心に検討する。アクティブファンドは手数料分が確実に損失するため、基本的に考慮しない。
- 短期の結果は求めず、数十年単位の長期投資を心がける。よって、個別銘柄の細かな動きよりも経済全体の動きを判断するように心がける。
- 個別の損益に一喜一憂せず、トータルでの利回りを重視する。
- 購入にはドルコスト平均法を基本とし、時間分散を心がける。
- 自分が仕組みを理解していない商品は買わない。所詮は素人なので完全な理解は無理でも、せめて概要程度は理解できるものだけを買う。
- 信用売買はしない。自分の取りうるリスクのみで取引を行う。
将来の話
これは遠い将来の話でまだまだ夢物語ですが、資金がたくさん出来たらいわゆるスイス銀行に口座を開いてみたいです。「報酬はスイス銀行の俺の口座に」と言ってみたいという面白半分もあります。しかし、調べてみると戦争や国家破綻すらからも資産を安全に防衛するスイスのプライベートバンクというのは究極の資産防衛手段ではないかと思えてきます。そもそものマネーゲームの発端が、さまざまな経済現象に対して耐性を取るという事でしたから、そのゴールはプライベートバンクになると思います。銀行にもよりますが、プライベートバンクに口座を開く最低額は1千万円程度から。私の本業とマネーゲームの目標は、この資金を稼ぎ出す事になります。