我が家の事情
購入体験記の最初として、まずは簡単に我が家の紹介をしておきます。
家族構成は、わたしと妻のみかんの二人暮らし。2000年に結婚しました。二人とも出身は関西なのですが、わたしは1998年から仕事の関係で東京暮らしをしていました。その時の住居は会社が借り上げてくれていたワンルームマンション。一方みかんは大阪で実家暮らしでした。結婚を機にみかんも東京に出てきて、二人で杉並区でアパートを借りました。広さは2DK。今思えば二人で暮らすにはちょっと狭いですが、その頃はそれ程気にしていませんでした。沿線は西武新宿線で、新宿まで20分ほどで行ける点はとても便利で気に入っていました。
仕事の面では、わたしがそれまで勤めていた会社を事情があって2001年で退職。その後いろいろありましたが、今は自営業でやっています。みかんも同じ会社で働いていたのですが、こちらもちょっと事情があって辞めたいなぁ、と話していた頃でした。マンションを買おうという割には二人とも結構無計画です(^^)。ちなみにみかんはまだ会社を辞めてません。収入という面では一応共稼ぎですので、専業主婦の家庭よりはずいぶんと余裕があります。もちろん、みかんが退職したり出産したりしたらその間は収入が減ることになりますが、話し合った結果みかんがずっと専業主婦にはならないという事で収入の心配はそれほどしなくて良い状況です。みかんは手に職を持った専門職なので、再就職もそれほど難しくはないはずです。
二人とも関西出身なのでいずれは関西に戻ろうかという話もあったのですが、わたし自身の当面の仕事の都合から、やはり関東に住むしかないと判断しました。二人とも東京に出てきて間が無いため、関東の土地鑑が無いのがちょっと心配というところでしょうか。
モデルルームめぐり(1):長屋のようなマンション
初めてモデルルームに二人で出かけたのは、近所でマンション分譲中という広告が入ったので、冷やかしに見に行ったものでした。そこはマンションと言いつつ高さは3階建てで、その分1フロアに20戸近くが長屋のように並んでいる作りでした。
地域が杉並区という事もあってかなかなか贅沢な作りで、モデルルームになっていたのは1階住戸で地下室付き。専有面積は約100平米!!しかし、実際に部屋を見てみると、結構無駄な空間が多く専有面積ほどの広さを感じませんでした。おしゃれな作りにするためクローゼットなどを三角に作りつけていたりするため、四角く部屋を使おうとするとどうしても無駄になるスペースが出来てしまいます。
キッチンはカウンターキッチンでしたが、シンクが大型のため背の低いみかんではカウンターまでほとんど手が届かない状態でした。こんなキッチン誰が使うんだろう。キッチンの広さ自体も、専有面積が広いくせに3平米程度ととても普通。余計に狭く感じました。
おまけに立地が最寄の駅から徒歩20分以上ととても悪く、それでいてお値段は大変立派で一番安い部屋でもとても手が届かない価格。と、わたし達にとってはとても魅力がない物件だったのですが人気はあるようでモデルルームは大盛況。営業スタッフの手が足りないようで、すっかりほっとかれたわたし達は勝手に設計図面とか見て遊んで帰ってきました。
モデルルームめぐり(2):デザイナーズマンション
その後は仕事が忙しくなったりわたしが会社を辞めたりでしばらくは家を買うことも考えることなく過ごしていました。
そして、次にモデルルームに出かけたのは2001年9月頃。これまた近所に出来たモデルルームの広告を見てでした。ただし、実際には既に竣工済みで、現地モデルルームになっていました。こちらはデザイナーズマンションという触れ込みで、実際外観も内装も結構おしゃれでした。平面図を見ると廊下が45度の角度で付いていてこんなんで大丈夫かなと思いましたが、実際に部屋を見てみると意外と使い勝手が良さそうです。また、周辺が低層住宅地域のため、マンション自体はそれほどの高さが無いのですが意外と見晴らしが良いのも気に入りました。ここからだとちょうど新宿の夜景が見えるそうで、なかなかよさげです。
まあお値段がお値段なのでとても手が出ないのは分かっていたのですが、実はマンションの方もほぼ完売状態で、モデルルームになっている部屋も既に申し込んだ方が居られてローンの審査待ち中との事。そんな状態なので販売員の方は結構暇を持て余していたらしく、いろいろと相談に乗ってくれたりしました。ここで初めて、自動車などのローンも返済負担率の計算に入れられる事とか、ローンの審査には勤続3年程度は無いと難しいなどの話を教えてもらえました。こんな基本的な事も知らなかったのかと今にして思いますが、当時はまだすぐに物件を探すというよりも、いろいろとモデルルームを見て勉強しようという積りだったので仕方が無いでしょう。
モデルルームめぐり(3):近所のモデルルームたくさん
それからしばらくは毎週のように近所のモデルルームを見て回りました。それにしてもマンションブームで次々にマンションが建ちますね。
あるマンションは免震構造というのがちょっと気になりました。わたしもみかんも関西出身で、例の阪神・淡路大震災を経験していますから、やはりこの手の話にはちょっと敏感になります。しかし、地震のことを考えるのなら免震構造よりも更に進んだ制震構造の方が望ましいですし、免震構造のための地下のゴムはほんの小さな地震でも劣化して交換しなければいけないため、その費用が莫大に掛かるという話を聞いて辞めました。ここは駅からも近くて良かったんですがね。
買い物に出かけたついでに、最寄駅の隣の駅前に出来るモデルルームにも行きました。こちらは、どうしても地価が高くなってしまう杉並地域で安価にマンションを供給するため、専有面積を10平米ほど減らして約60平米にしたマンションでした。各部屋はそれほど狭くなく、その代わり間取りを工夫したり、廊下やトイレなどを通常よりも狭くして対応したそうです。その設計の努力の結果は良く出来ていて部屋は広くて使いやすそうでした。でも、やっぱり廊下などは狭苦しく感じてしまう。このマンションのいやだった点は、立地が最寄駅の北側に位置すること。最寄駅は南側にしか改札が無いので、いったん線路を越えて南側にいかなければなりません。しかし、通勤に使うであろう新宿方面へのホームは北側なので、駅の中の階段を通って北側に移動しなければなりません。朝の忙しい通勤時間に毎日このロスを、しかも数十年に渡って続けるのは正直耐えられないと思いました。また、このマンションには広いルーフバルコニーの付いたプランもありました。ルーフバルコニーはちょっと魅力的ですが、防水がきちんとしていないので水を使うと階下に水漏れするだの、子供を遊ばせると階下から騒音の苦情が来るだの、挙句の果てには飛んでいって危険だから遊具や植木鉢すら置けないなど、実際には何にも使えない場合があると聞いたことがあるので、実際に使えるかどうかは施工や管理規約によるようで、甘く考えていると痛い目にあいそうです。
別の日に、JR中央線の駅まで買い物に出た時に、中古マンションのオープンルームがあったので、こちらも見てみました。築10年以上の中古だけあって、これまで見てきた新築マンションに比べると1千万円以上安いです。これは結構魅力的。しかし、古いマンションにありがちな事ですが、部屋の中に梁や柱が出っ張ってしまっていますし、何よりもマンションの目の前が幹線道路でかなり騒音がうるさい事から、こちらも諦めました。
モデルルームめぐり(4):予算や希望の検討
毎週のようにモデルルームを見ていると、だんだん本気でマンションが欲しくなってきます。情報誌なども読んでいますから、いろいろと知識も増えてきました。そこで、いったん欲しい物件の条件を話し合うことになりました。
話し合った項目は数十個あるのですが、その中でわたしが一番重視して主張したのが駅から近いこと。出来れば徒歩5分以内。駅から近いと将来賃貸に出したり売却したりするときに有利ですが、それより何より自分たちの生活にとって便利だからです。
一方、みかんの希望は田の字プランでない事、各部屋やキッチンに行くのにリビングを通らなくていい間取りな事、キッチンが玄関から近い事、独立型のキッチンである事、出来れば川の近くの立地、などでした。
また、今払っている家賃を基に払えるローンの限度額を計算してみました。計算してみて改めてはっきり分かったことは、今住んでいる杉並周辺は手が出そうに無いこと。やはり地域を変えて探すしかなさそうです。
モデルルームめぐり(5):Sくんとこ
我が家では担当営業マンの名前を取ってSくんとこと呼んでいるマンションです。ここは今住んでいる杉並なのに、価格がなんとか手が出そうなところです。早速モデルルームに行くと、応対してくれたのがこのSくんです。
このマンションが何故安いかというと、要は駅から遠くて専有面積が狭いからです。しかし、我が家の資金力ではここまでしか買えないとなると、それも多少は仕方が無いと思えてきます。Sくんのお勧めは1階の専用庭付きのタイプでした。確かにマンション住まいで庭があるというのはちょっと魅力的です。今住んでいるアパートも実は小さいながらも庭が付いていて、その風情は気に入っていただけになお更ですね。また、他の住戸は間取りもいまいちなんですが、1階のタイプだけは結構良さそうでした。そして、Sくんが結構頑張って説明してくるので、こちらもだんだんその気になってきます。
じゃ、とりあえずローンの試算だけでもしてみましょう、という話になって別室に通されて打ち合わせ。少々厳しいもののローンも何とか大丈夫そう。そう言われてちょっとふらふらしてきたところだったのですが、ここでSくんが致命的な一言を言ってくれました。「買わないでおこうと思う理由があったら何でも言ってください。全部僕が潰してあげますから」と。つまり、買わない理由を全部潰せば、あとは買うしかないでしょ、と。この手法は、ネットワークビジネスの勧誘や催眠商法でよく使われる手法です。Sくん、マンションを高級羽毛布団と同じ手法で売ろうとしてます。
この一言で、はっと目が覚めました。Sくん、全くいい事を言ってくれます。目が覚めると、これまで見えなかった悪い点も見えてきます。専用庭はすぐ前が道路ですし、隣のビルから丸見えで、プライバシーも何もあったものではありません。しかも垣根が大したものではありませんから、防犯上も良くなさそうです。いいと思えた間取りも、よくよく見てみると各部屋が狭いですし、廊下が曲がりくねっていて玄関からリビングやキッチンまでがものすごく遠回りです。という事で、もうすっかり売れた気になっているSくんに断りを入れて帰ってきました。
ただ、Sくんは一つだけいい事をしてくれました。それは、ローンを組むにあたっての検討を一通りしてくれたことです。これで、予算について明確にする事が出来たのはあり難かったです。
モデルルームめぐり(6):墨田区のマンション
杉並では買えそうにないということで、探す範囲を一気に23区内に広げてみました。これだけのエリアになると新聞の折込広告で探すというわけにはいきませんから、住宅情報誌やISIZEなどの不動産サイトで探すことになります。なかでもISIZEはかなり便利でした。予算、広さ、地域などの条件を指定すれば合致する物件を即座に一覧にしてくれます。住宅情報誌と連携しているだけあって、物件情報も新鮮かつ豊富です。Yahoo!不動産は物件情報が少なくほとんど使いませんでしたね。
そうして見つけた内の一つが墨田区のマンション。わたし達にとっては全くといっていいほど土地鑑の無い地域ですが、予算の都合で仕方がありません。さっそくモデルルームを見に行きました。着いてみると、担当の販売員はなかなかやる気のなさ気な人で、説明がいかにもめんどくさそうで投げやりです。簡単な説明が終わった後、モデルルームではなくすぐ近くの施工現場に案内されました。すでに建物はかなり出来ていて、内装も一部完了してる部屋があるのでそちらに案内してくれるとの事でした。
車に乗せてもらって5分ほどで現場に到着。これは案内してもらって良かったです。なんと言っても街の雰囲気が暗い。こんな事を言うとそこに住んでいる人に失礼ですが、正直言って今ここに大金払ってマンションを買いたいとは思いませんでした。駅からは遠いですし、周囲にスーパーなどがあるわけでなし。逆にラブホテルが建っているような立地です。マンションの目の前は幹線道路で車の通行が激しく、騒音もかなりのものでした。
それでも一応部屋を見せてもらいましたが、これも正直ちょっと。時間が夕方の上に、案内されたのが2階住戸だったこともありますが、とにかく部屋の中が薄暗くて雰囲気が悪いです。早々に立ち去ってきました。
いよいよ決めた(1):モデルルーム見学
墨田区のマンションを見た日、もう1件モデルルームを見に行く予約を入れていました。足立区にあるそのモデルルームまで、初めて乗る東武伊勢崎線に乗って移動して、ようやく到着したときには既に夜になっていました。こんな遅い時間、しかも予約した時間よりも遅刻したにも関わらず、販売員のあまぬまさんは「いらっしゃいませー!!」と超ハイテンションで出迎えてくれました。あまぬまさんは若い女性なんですが、どうもこのハイテンションは営業で作ってやっているわけではなくて、地のようです。もう5歳も若ければキャピキャピギャル(死語)です。
先にネタ晴らしをしてしまうと、結局わたしたちはこのマンションを購入することになりました。購入するに至った理由の中の一つには、実際のところこのあまぬまさんの存在があります。人によっては、あまぬまさんのような若い女性でしかも話し方もキャピキャピ(だから死語だってば)な人は信頼できないというかもしれません。わたしの場合は、キャピキャピはそれほど気にならず、それよりはあまぬまさんの正直さ、親切さが気に入りました。販売員の方は購入するまでの付き合いで、実際に購入してしまったら縁が無くなってしまうのは分かりきってはいるのですが、だからといってSくんとか墨田区のマンションの販売員のような方から買いたいとはなかなか思えません。短い付き合いとは言っても実際に入居するまでの数ヶ月間、しかも大金をやり取りする担当者なのですから、自分にとって気に入った信頼できる人、細かなことでも親身になって相談に乗ってくれる人であるというのも大切な事だと思います。
話がずいぶん逸れましたがモデルルーム見学です。一通りマンション自体の説明を聞いて、いよいよモデルルームへ。モデルルームは希望の間取りではなかったのですが、一応案内してもらいました。ですので、間取りよりは設備などを重点的に見ることになります。ちなみにモデルルームは真ん中にリビングルームがあって、そこから各部屋にアクセスできるタイプのものでした。こういう間取りの場合、リビングの一部が実質的に廊下になってしまい、使える部分が減ってしまうのが好きではないですね。
マンションの説明、モデルルームを見ての感想は、こう言ってはなんですが特徴のあるものではありませんでした。言ってしまえば平凡なマンションです。しかし、逆に不満と思える点もほとんどありませんでした。欲を言えば、という点はいくつか無くはありませんが、譲れないほど気になるわけでもありません。
いよいよ決めた(2):建物見学会
モデルルームを見た翌週、竣工間近の実際の部屋を見ることが出来るという事でまたやってきました。ちなみにこのマンションのある場所は住んでいる杉並からだと1時間くらい掛かるので、結構大変なんですよね。別の地方に買う人のことを思えば大したことはありませんけれど。
そして見せてもらったのはまだ申し込みが入っていない12階の部屋とその隣の部屋。隣の部屋は一応申し込みが入っているのですが、あまぬまさんいわくその人はローン審査が通りそうにないのでどうせキャンセルになりますとの事。いいのか、そんな事を言ってて(^^)。
ということなので部屋を見せてもらいます。ちなみにこの2部屋は間取りはほとんど同じで、違いは一方が角部屋であることと、バルコニーからの景色くらいです。見るのは只だ、という事でじっくり見せてもらいました。片方を見ているともう片方はどうだったか気になって、結局4回くらい往復して隣の部屋の方がいいという結論になりました。
最初の部屋ではなくて隣の部屋の方が良かった点は、一つは角部屋であること。やはり角部屋の方が隣戸の音を気にしなくて済むと思います。もう一つは、最初の部屋はすぐ近くに建っている高層マンションから部屋の中まで見通せてしまう事。これは結構気になりそうです。景色自体は最初の部屋の方が開けていて、あまぬまさんも最初の部屋を推していたのですが。
隣の部屋の方が気に入った。さてどうしようかという事になり、とりあえずローンの仮審査を申し込むことになりました。いくら買いたいと思っても審査が通らないと意味がないですから。
いよいよ決めた(3):決め手
仮審査を申し込んで数日したら、審査OKという連絡があまぬまさんからありました。また、希望する部屋を事前に申し込んでいた人のローン審査がNGだった事の連絡もありました(^^)。これで購入するに当っての問題はとりあえずなくなった事になります。
正直、ここまではまだマンションを購入する実感が無かったのですが、細かいことも含めて考えてみると、このマンションで良いのではないかと思えてきました。
まず立地の面では、希望の"駅から5分以内"ではありませんが公称6分です。実際に歩いてみても十分通える距離です。足立区ですから一応東京23区内です。マンションの前は道路ですが、ここは旧道ですぐ近くに新しい幹線道路が走っているので、それほど交通量は多くありません。すぐ近くにショッピングセンターがあり、買い物は便利です。電車に乗ったら都心までは30分程で出れますので、この点も便利です。みかんの希望の川の近くは、荒川があるもののちょっと遠いですね。
広さは67平米ですから一般に言われる70平米には届きませんが、当面みかんと二人で住むのですから十分すぎる広さです。間取りはいわゆる田の字プランをぎゅっと押しつぶして正方形にしたような形です。廊下が短くなって、専有面積の割には各部屋にゆとりがあります。キッチンは独立型で、こちらもみかんの希望にあっています。キッチンへはリビングと廊下側と2箇所から出入りでき、これも便利そうです。実際、住んでみても便利です。
設備の点では、床暖房、浴室乾燥機、アウトフレーム工法、1418サイズのバス、オートロック、宅配ボックスなどがありますが、これは今時の新築マンションではどれも当たり前に付いているのでさして珍しいものではありません。宅配ボックスはみかんが希望していましたね。給水は屋上タンクではなく増圧直結給水なのはちょっといいです。屋上タンクは不潔になるとよく言いますからね。
管理の面では、住戸タイプがほぼ全て3LDKなのがいいです。よくあるのがワンルームタイプからメゾネットまでさまざまなタイプの住戸が取り揃えてあるマンションですが、こういう場合住民の生活パターンや金銭感覚がばらばらで管理上トラブルになりやすいと聞いた事があります。駐車場は65戸に対して 16と少ないですが、都会に住むのですから車の必要性はほとんどありません。実際わたしは車持ってないです。一方、駐輪場は200%用意されているので、駐輪場があふれる心配はそれほどなさそうです。また、わたしの趣味のバイクを置く、専用のバイク置き場があるのは嬉しいです。
バルコニーは奥行き2メートルと、このクラスのマンションにしては広めです。リビングが横長にバルコニーに接していて窓が広いため、リビングはかなり明るいです。景色も、ここからだとかなり見渡せる上に、天気がいい日には富士山まで見通す事が出来ます。夏には荒川河川敷で行われる花火大会も間近で見る事が出来るそうです。
一方、気になる点が無いわけではありません。最大の問題は、売主、施工会社ともバブルの後遺症で今にも倒産しそうな事。共に巨額の債権放棄を受けておきながら、売主は株価が額面ぎりぎり、施工会社に至っては額面の半分という惨状です。購入してから倒産されたらどうしようという心配はある事はあります。まあ、倒産しても会社が解散する事は少なく、再建されるか吸収されるでしょうから、リスクは実際にはそれほど高くはないだろうと思われます。また12 階という階数も気になります。この高さだと通常のはしご車は届かない為、各部屋にスプリンクラーが設置されています。非常階段が2ヶ所あるのですが、その 2ヶ所が非常に近接していて、2ヶ所ある意味があまり無いのもちょっといやですね。
そんなこんなでいろいろと検討した結果、このマンションを購入する事にしました。決め手は、実はありません。飛びぬけて良い点があって決め手になったわけではなく、気に入った点がたくさんあり、気に入らない点も致命的では無かったという事です。
いよいよ決めた(4):怒涛の手続き
さて購入を決めたらこっからは怒涛の手続きをしなければなりません。なんせ、竣工間近の物件で、完成引渡しは1ヵ月後ですから、それまでに全ての手続きを終えなければなりません。
まずは売買契約。その前に重要事項の説明があります。ここであまぬまさん、他の人を呼びにいくではありませんか(^^)。そうじゃないかと思いましたが、やっぱり宅建の資格を持ってなかったんですね。頑張って資格取ってね?。そして有資格者の方の重要事項説明を聞いて、みかんと二人で気になる点をひたすら突っ込みまくりました。事前に重要事項説明書の控えをもらって読んでおけたので助かります。重要事項が終わったら売買契約。またしても契約書の気になる点を突っ込みまくって、ようやく手付金を払って終了。ちなみにこの手付金、販売価格の5%をほんの少し下回っていたので本来なら保全の対象にならなかったのですが、まだ保全枠に余裕があったという事で特別に保全してもらえました。これで引渡しまでに売主が倒産しても安心です(^^)。
次にここで本来なら入居説明会があるのですが、私たちは購入を決めたのがギリギリだったので参加する事が出来ませんでした。説明内容は個別に聞いたので構わないのですが、問題はバイク置き場の抽選。これは特別にあまぬまさんが代わりに引いてくれる事になり、みごといい場所をゲットしてくれました (^^)。ああ、でも一生に何度も無い機会だから入居説明会にも行ってみたかったですね。
購入が遅かったため、オプション会も参加できませんでした。むむむ。まあ、作り付けの家具などは今から申し込んでも引渡しまでに間に合わないから、別に構わないんですけれど。オプションはカタログだけは貰って見てみましたが、結構高いですね。うーん、これは個別に自分で買ったほうが安いわ。
売買契約をした翌週は内覧会。みかんの勤めている会社は建築関係の仕事をしているため、同僚に一級建築士の資格を持っている人が何人か居ます。業務で設計や施工を直接手がけているわけではありませんが、それでもやはり専門知識を持っている人は違いますから、是非内覧会には同行してもらいたかったのですが、それぞれ用事があるという事で残念ながら同行できず。仕方が無いので、わたしの友人で趣味がクレーマー(^^)という人に来てもらいました。しかし、実際の内覧会ではやはり素人の悲しさか大した問題点は指摘できませんでした。サッシの動きが重い事と、何ヶ所かの傷、汚れを指摘しただけで終わりました。
指摘個所があったという事で翌週には再内覧会です。今度はみかんの友人夫妻に一緒に来てもらったのですが、これがあまり良くなかった(^^)。お宅拝見モードになってしまって、和やかに終わってしまいました。指摘個所はチェックして一応問題なしです。
まだまだ続く手続き。その翌週の平日には今度は金銭消費貸借契約です。要はローンの申し込みですね。銀行に出向いていって手続きしないといけないので、みかんは会社を休んで出席。ほとんど言われるがままにハンコを押して終了。
そしてその週末には引き渡しです。販売スタッフが勢ぞろいしてお出迎えしてくれるなかを鍵や書類を受け取っていよいよ部屋の中へ。あ?疲れた。と言ってもまだホッとするわけにはいきません。4日後には引越しが控えています。当然引越しに伴って転居届などの膨大な手続きが待っています。ぎゃ?。
入居後の話(1):オプション
まずはオプションについて。実際に入居してから、他の部屋のオプションで取り付けた表札を見てそれほど悪くなかったので(^^)表札を購入。後は玄関脇に鏡と、レンジフィルターを購入しました。レンジフィルターは電気店などで安く買えるという話だったのですが、実際に見てみると売っているものはあまりにも安っぽいものだったので、オプションのものを購入しました。
それと入居ギリギリになってでしたが、フローリングのフロアコーティングをお願いしました。結構な値段がしましたが、これはして良かったと思います。やはり光沢が違いますし、1年以上経った今でもツヤツヤです。
(2012/5/12追記)
今頃になってですがフロアコーティングのネタばらしを書きました。詳しくは新築マンションにご用心をご覧ください。
入居後の話(2):買ったものいろいろ
以前住んでいたアパートからほとんどの家具を持ってきましたから、新規に購入する家具はあまりありません。その中で大きなものと言えばリビングのテーブル。リビングは床暖房が入っている事から絨毯などは引かず、また椅子ではなく床に直接座れるようにローテーブルにしたいと話していました。せっかくなのでウッドテーブルが欲しいなと言っていたのですが、探してみるとどれも10万円程度はするかなり高価なものばかりでした。そうした中、みかんが見つけてきたのが通信販売のホームダイレクトのウッドテーブル。価格はなんと19,900円と格安です。ホームダイレクトは近所に見本品展示場もあるのでさっそく見に行きました。実物を見てみると安いのも納得で、1枚板のテーブルではなくいくつかの木片をくっつけて出来ています。それでも結構いい質感だったので購入を決定。座椅子4個セットも一緒に購入しました。このテーブルはわたしもみかんもお気に入りですし、来客にも結構評判が良いです。我が家のリビングは10畳とそれほど広くないのですが、ダイニングとリビングに分けずこのテーブル一つで過ごしているため、結構ゆったりと過ごせています。
次に買ったのが、バルコニー用のウッドタイル。ウッドタイルというモノの存在自体をオプションカタログで初めて知りましたが、写真を見る限りなかなかいい感じです。やはり灰色のバルコニーは味気ないですから。しかし、オプションの価格は約30万円。破格のお値段です(もちろん高い方に)。せっかくなのでお金を貯めて買いたいねと話をしていたのですが、どうにも高い。なんとか安く購入する事が出来ないかといろいろ調べたところ、ウッドタイルにはハードタイプとソフトタイプの2種類があることが分かりました。ハードタイプは硬化処理をしたもので10年くらいは見た目が変わらない耐久性があるそうです。その代わり高価で、30万円したオプションもこちらでした。一方ソフトタイプは普通に木でタイルを作ってニスを塗っただけのもので、こちらだと5万円程度で購入できそうです。とりあえず安いもので敷設してみて、気に入ったら将来高いものに買い換えようと言う事で、ソフトタイプの安いものを探していたところ、近所のDIY店で30cm×30cmが1枚248円というのを見つけました。この大きさだと我が家のバルコニーは80枚程度で敷き詰められますから、トータル2万円ほどで済みました。買ってきて敷設は自分で、と言っても単に並べるだけなので簡単簡単。しかし、出来上がってみると値段の割にはずいぶんといい雰囲気です。バルコニーに出るときに履物をはかなくて良いのもいいですね。ソフトタイプですから、生の木に近い感触も気持ち良いです。
ウッドタイルを敷いたら、今度はガーデンテーブルです。我が家のバルコニーは奥行き2メートルあってそこそこ広いですから、テーブルを置くスペースが十分にあります。ここで休日にお茶などするのは楽しそうですよね、ね、ね。という事で、これまた安いものを探していたのですが、DIY店などで売っている安いものはちゃちいと言う事でいまいち。少し値段は高くなりますが、またしてもホームダイレクトで購入しました。12,900円。ものはDIY店などにあるものとは格が違うしっかりしたもので、暖かい季節にはここで休日の朝食を取ったりして遊んでいます。こういうとき、景色がいいのが良いですよね。
ご多分に漏れずわたしもパソコンを何台も持っているので家庭内LANを構築しているのですが、みかんから「LANケーブルを部屋と部屋の間に這わせるのは禁止」令が出てしまい、無線LANを構築することになりました。以前に比べれば安くはなったものの、I/O-DataのWN-B11 AXPというアクセスポイントが約20000円、NICがWN-B11 PCMで約8000円と結構します。さっそく繋いでみますが、同じ部屋の中だと接続はかなり良好です。インターネットとの接続が1.5MbpsのADSL なので、ほとんど速度差は感じません。しかし、部屋と部屋の間だと、これはかなり厳しい。間に台所があるため余計に厳しいようですが、接続が切れてしまうこともしばしばです。通信が出来ても、かなり遅くなってしまいます。そして、電子レンジなどを使うと電波は完全に遮断されてしまいます。電子レンジの使用頻度はそれほど高いわけではないので、あまり気にはならないと言えばならないのですが。しかし、LANケーブルが無いのは美観として良いだけではなく、ノートPCだと持ち運びがとても便利ですね。リビングから寝室まで、あっちこっちに持ち運んで便利に使えています。
入居後の話(3):住んでみて
まずは、あまぬまさんも一押しだった景色。いいです(^^)。高層マンションに住んでいる人はみんな自分の家からの景色が一番だと思っているでしょうが、それは間違いです。我が家からの景色が一番です(^^)。入居したのが空気の澄んだ冬だったため、富士山もかなりの確率で見る事が出来ました。ただし、夏は富士山までは見えない事が多いです。夜景もなかなかのものです。場所が足立区と、都心から少し離れているため、逆に都心の夜景を一望する事が出来ます。近所は比較的低層住宅が多いため、遮るものもありません。眺望をさえぎる建物が建たないか心配なところですが、ちょうど目の前に前年に竣工したばかりの中層マンションがあるため、当分は心配なさそうです。
夏の花火もしっかり見えました。荒川までは少し距離があるので心配だったのですが、全然大丈夫でした。見えすぎるくらいしっかり見えました。花火の日はみかんの親戚が遊びに来て一緒に花火を見物しましたが、大変好評でした。また、かなり距離があるはずの隅田川花火も見る事が出来ました。TVの中継と一緒に見ているとTVが少しタイミングが遅れているのがおかしいです。我が家からは頑張れば埼玉から練馬の辺りまで見通せるため、夏の週末は必ずどこかで小さな花火を見る事も出来ました(^^)。日本人ってほんとに花火好きですね。
入居するまでは特に必要ないなんて話していましたが、床暖房はあると便利です。床が暖かいのがこんなに快適だとは思いませんでした。ついつい、そのまま床で寝てしまう事もしばしば(^^)。あ、もちろん床暖房はホットカーペットとは違い、床だけが暖かくなるのではなく部屋全体が暖かくなります。
浴室乾燥機も便利です。我が家は共働きなので、洗濯などの家事はどうしても夜になる事が多いのですが、そうすると洗濯物を干すのに大変便利です。
新築マンションでよく心配される結露。我が家もやはり結露しました。しかし、幸いと言うか今のところ窓ガラス止まりで、壁がじっとりとかかびが生えてきたとかはありません。窓の結露に気が付いてからは、こまめに換気するようにしたら、窓の結露も少なくなりました。
そんなこんなで入居して1年が過ぎましたが、総じて今のところ不満はありません。心配された売主も施工会社も今のところは倒産していません(^^)。結論として、今のところマンション買って良かったです。
入居後の話(4):すかTVとぱーTV
我が家のマンションには共聴アンテナとしてBS/CSアンテナがあります。最近のマンションでは別に珍しいことではありませんね。アンテナがあることもあり、またワールドカップとそれに伴うSkyPerfecTVの大宣伝に乗って、我が家もSkyPerfecTVに加入することにしました。
アンテナはあるのでチューナのみで良かったのですが、そういう売り方はされていなかったので電気店でアンテナセットを買ってきて、不要なアンテナはとっととネットオークションで売っぱらってしまいました(^^)。しかし、これが間違いの元。共聴アンテナとチューナを繋いでみると、映らないチャンネルがあるじゃないですか。慌てて入居の時にもらった大量の機器説明書類をひっくり返してみると、CSアンテナはJC-SAT3という衛星用のもので、このアンテナではSkyTVは見る事が出来ず、PerfecTVしか見れないという事でした。知らんかった。というか、これまで二つに分かれている事すらよく知りませんでしたよ。以来、我が家ではSkyTVの事をスカTV、PerfecTVの事をパーTVと呼んでいます。こうして分けてみると、どっちも駄目そうな名前だなぁ...
仕方が無いので、今度はネットオークションでCSアンテナのみ落札して(^^)、ようやくスカTVも見ることが出来るようになりました。
入居後の話(5):続・買ったもの
入居する頃からどうしようかと言っていた食器洗浄乾燥機を、今ごろになってようやく取り付けました。やっぱり、値段が値段なものでなかなか決心がつかなくて。
食洗機には大きく分けて卓上型とビルトイン型がありますが、我が家ではビルトイン型を選択しました。理由は、卓上型にすると調理スペースが狭くなるからです。また、置きたくとも戸棚が高さを邪魔して置く事が出来ないと言う理由もあります。ビルトイン型にすると調理スペースは空くものの、収納スペースが減ります。我が家の場合、まだ収納に余裕があったので、減る分にはそれほど問題ではありませんでした。
食洗機の注文は、チラシの入っていたリフォーム会社にお願いしました。管理会社のオプション部門でも取り扱っていたのですが、こちらでは気に入った製品が無かったと言う事でパス。
最終的に購入したのは、SANYOのDW-S23BRという機種です。他に候補に上がったのは、ホシザキのものだったのですが、価格が10万円近く高くなってしまう事と、加熱機を持っていない事から、使うたびに給湯器の温度を設定しなければいけない手間がいやなので、やめました。6分洗浄は気になるところではあったのですが。
工事は1日というか2時間ほどで終わりです。あっさり。食洗機が入るスペースにあった浄水器のカートリッジを移動してもらったのですが、更に横に移動してもらえば収納スペースがより効率的に使えたなぁ、という事で後日再工事に来てもらってしまいましたが。
さて、使い心地ですが、便利な事は便利です。みかんはかなり気に入っているようです。私はと言うと、手洗いよりは手間が減ったものの、食洗機に食器をきちんと並べて入れるのと出すのは結構手間なので、嬉しさも中くらいなり、と言った所でしょうか。ビルトインタイプですから、食器の出し入れのときに前かがみの姿勢になるのは、ちょっと辛いところです。この点は、卓上型の方が圧倒的に楽だったでしょう。
高速洗浄のホシザキを選ばなかったので、時間は結構掛かります。しかし、実際には食器をセットしてほったらかしにしますので、あまり気になりません。よく言われる例ですが、洗濯機と似たような使い勝手ですね。また、静かと言いつつも結構音がするのも、洗濯機と似たところです。我が家は独立型のキッチンですが、それでも運転中はTVの音量を少し上げないと聞こえ辛くなります。
食洗機でよく心配される「ほんとに綺麗になるのか」は愚問でした。手で洗うよりも明らかに綺麗になります。しかし、お湯を吹き付けるだけですので、こびり付いた汚れは苦手のようです。また、高温のお湯で洗うためか、卵の汚れは逆に煮えてしまってこびり付く傾向にあるようです。洗剤に研磨剤が入っているのか、ガラスや漆器は傷がつき易いようです。我が家はそんな高級食器は無いので、さして気にしていませんが。これは気のせいかもしれませんが、テフロン加工の調理器具は、傷のつき方が激しいようです。これらは手で洗ったほうがいいのかもしれません。食洗機の効果は、シンクが汚れにくいと言う点にも現れます。実際、以前はかなり頻繁に洗わなければいけなかったのですが、最近はあまり洗ってません。
入居後の話(6):中古価格
入居して3年目に、うちのマンションから初めて売却物件が出ました。ご丁寧な事に、同じマンションの居住者に対して売りますチラシがポスティングされていて分かりました。まさか、このチラシを見て同じマンションで購入を考える人は居ないと思うのですが(^^)。
さて、ここで一番気になるのは価格。さっそく、分譲時の価格表を出してきて調べたところ、分譲価格から200万円引きでの販売となっていました。この価格を高いとみるか安いとみるかは人によって変わるでしょうが、私は比較的高いなと思いました。なんせ、一般に新築マンションは引き渡した瞬間に2割価値が下がるとも言われています。この物件の場合、約2500万円でしたから500万円は下がっていないといけない事になります。実際の取引時には値引する事を考えての価格としても、200万円引きという価格が付いたのは、結構頑張っているのではないかと思います。
ちなみに、管理人さんにそれとなく聞いてみたところ、転勤により通勤できなくなった事による売却だそうです。せっかく気に入って購入したマンションを、このような理由で売らなければいけないのは残念ですね。
入居後の話(7):常時換気
住んでみてでも書きましたが、結露はそれなりにしました。当然に冬の朝が一番ひどいです。換気をこまめにすることでかなり改善はするのですが、まさか冬に窓を開けっ放しにして寝る訳にもいかず、完全な解消には至っていませんでした。
が、実はこれまで知らなかったんですね、私。我が家の浴室乾燥機に常時換気機能がある事を。ふとした拍子にそんなボタンがあることに気がついて、入居時に貰った各設備の取説を出してきて読んでみたところ、こいつを常時入れっぱなしにしておけば、基本的に全室が常時換気できるとあるじゃないですか。
さっそくスイッチを入れっぱなしにしてみたところ、効果はテキメン。冬にも関わらず、まったく結露しません。なんか、ここまで効果があると、これまで知らなかったのが逆に悔しくなってくるくらいです。ちゃんと説明書を読んでなかった私が抜けてるだけなんですけど。
常時換気扇が回っているわけですが、音は思ったよりも静かです。これなら慣れれば気になりません。ただ問題というか注意点が一点。これまで3年でほとんど汚れなかった換気扇フィルタが、常時換気して半年で埃でびっしりになってしまいました。フィルタの清掃はこまめにやる必要がありそうです。
入居後の話(8):続々・買ったもの
子供が産まれて洗濯物が増えたこともあり、洗濯機を乾燥機能付きのものに買い換えました。東芝の斜めドラムTW-130VBというモデルです。お値段13万円弱と結構高かったですが、その価値は十分あります。
いくつかある洗濯乾燥機の中でこの製品を選んだ理由は乾燥時間が一番短いから。洗濯も含めて、最短で2時間強です。一方、他のメーカの製品は5時間から6 時間というものが多く、いくらなんでも長すぎだなぁと思ったのでやめました。また、乾燥時の容量が6kgと比較的大きめなのも良い点です。他メーカ品では4kg程度というものも少なくありません。
さて、実際に使ってみてですが、これはもう感動モノです。元々私は洗濯物を干すという行為が面倒くさくて嫌い人だったのでなおさらなのですが、洗濯と同時に乾燥まで出来ていて、後はしまうだけというのは凄く楽です。感動する具体的な例を挙げますと「毎日同じバスタオルが使えます」です。風呂に入ってバスタオルを使って、一日の洗濯物を洗濯すると乾燥まで終わってしまいますので、次の日にもまた同じタオルが使えてしまうのです。タオルとか下着とかは、今より枚数を減らしても全然困らないんじゃないの?という気になってきます。枚数減らしたら痛みが早くなるのでトータルでの使用枚数は変わらないわけですが、収納場所は少なくて済みますよね。それに、子供の衣類は成長に伴って着れなくなるわけですから、枚数少なくて済むのはイイ感じです。
乾燥を含めると数時間と時間が掛かるのは、全て自動でやってくれますので全然気になりません。もしかしたら6時間掛かる機種でも気にならないのかなと思いますが、そうすると1日に2回3回と洗濯することができないので、やはり時間が短いのはいい点です。乾燥したら衣類がシワにならないかと心配しましたが、基本的には大丈夫です。ほとんどの場合、手で伸ばして干しているよりはシワになりません。
我が家には奥行2メートルのバルコニーも浴室乾燥機もあるわけですが、これらはすっかり不要です。とまではいきません。生地によっては洗濯乾燥機で乾燥できないものもありますので、そうした場合には浴室乾燥機はあると便利です。
入居後の話(9):続々々・買ったもの
買ったのは随分前なんですが書き忘れていたものがありました。それは囲炉裏。ただしニセモノ(^^)。我が家の通販の定番、ホームダイレクトで処分価格5000円ほどで売っていたので思わず買ってしまいました。
見た目はたいそう立派です。周囲の木の部分は合板とかではなくちゃんとした木ですし、炉に入っている砂利もちゃんと砂利です。1辺が90cmほどの正方形ですので、大きさも申し分ありません。しかし、本物の囲炉裏ではなく、床に置くだけの単なるインテリアです。当然炉で火を焚く事も出来ません。炉の下が耐火構造になってないので、実際火を焚いたら床が焦げます。
そんなニセモノの囲炉裏が何の役に立つかというと、お客さんを迎えるときのインテリアですね。半分社交辞令も入っているでしょうが、この囲炉裏が大抵のお客さんに評判がいい。そりゃマンションに囲炉裏があったらインパクト大ですからね。炉に火を入れることは出来ないけれど、それでもなんとなく囲炉裏の周りに集まってしまったりもしますし。
ただし、当然に欠点もあります。木も砂利も本物ですんで、滅茶苦茶重い。普段は邪魔なんで押入れに仕舞っているのですが、出し入れが物凄く大変。その点を除けば、非常にいい買い物でした。
もひとつ買ったもので書き忘れ。それは電球型蛍光灯。廊下と洗面所の照明は白熱球だったんですが、これがよく切れる。1個の寿命が1年としても、全部で5個あるんでMTTFは2.4ヶ月ということになってしまいます。
これだけ頻繁に電球を交換していると面倒なので、寿命の長く消費電力も少ないという電球型蛍光灯に交換しようかと思ったんですが、電気屋に見にいって驚いた。白熱球が1個100円程度なのに、電球型蛍光灯は1個2000円程度。高いがな。とりあえず消費電力を無視して考えると、白熱球の20倍長持ちしないとペイしません。あまりの価格差に、いつも白熱球を買っていたのでした。
が、ある日とある通販カタログを見ていると、1個600円ほどの電球型蛍光灯を扱っていました。なんで安いかというと聞いたこともないメーカーだったからなんでしょう。ナショナルとか東芝とかの有名メーカーなら2000円なのに無名メーカーなら600円とは理不尽な。しかし、この価格なら白熱球から乗り換える気になるというもの。早速注文して5個全部取り替えました。
取り替えてから1年以上経ちますが、一つも切れることなく点いてますので、寿命の点ではまず満足です。しかし、知らなかったんですが電球型蛍光灯って明るくなるのに時間が掛かるんですね。蛍光灯と言えばパッと点くというものだと思っていたんですが、どうしてなんだろ。点け始めはかなり暗く、30秒から1分程度掛かってようやく普通の明るさになります。夜にトイレに起きるときなど暗くて困るんで、結果的に廊下の電球はつけっぱなしなんてことになってしまっています。省電力の意味ねーじゃん。
参考になるサイト
わたしがマンション購入を検討したときに実際に参考にしたサイトです。
- 健やかなるカナ集合住宅(閉鎖されたようです)
- 元建築会社の研究職をされていた方のサイトで、建材や工法などについてとても分かりやすく説明されています。購入体験記も大変楽しく読みやすいものです。
- 20代のマンション選び(閉鎖されたようです)
- 住宅ローンやローン控除などについて具体的な例を挙げて分かりやすく説明されています。ただし、最近更新が停まっているようで、最新の情報については注意が必要です。このサイトでは掲示板も活発で、そちらも参考になります。
- 失敗しない住宅選び講座
- ファイナンシャルプランナーの方が住宅やローンに関する最新情報を提供されています。以前は無料のメールマガジンも発行されていたのですが、最近は有料になっているようです。
- 正しいマンションの買い方教本(閉鎖されたようです)
- 関係態という言葉で、万人に適した住宅は存在せず一人一人のニーズに合った住宅を選択するべきという考え方で説明されたサイトです。住宅に関する事例や情報も豊富でとても参考になります。
- ISIZE住宅情報
- リクルートの運営する情報サイトISIZEです。ここの不動産情報は使いやすく、情報も新鮮かつ豊富で物件検索に役に立ちます。
- Yahoo!掲示板 不動産
- Yahoo!の不動産掲示板です。大手掲示板にありがちな事に非常にノイズが多いですが、頑張って読めば有用な情報もあります。