たまたまニュースが目に付いたので穴吹コミュニティの例を取り上げましたが、同様のサービスがすでに他のマンション管理会社でも提供されているかもしれません。
まあ、要するにマンション管理組合の運営のIT化をしましょう、ウェブ化しましょう、というお話です。そういうことは私もマンションを購入した当時から思ってはいたのですが、当時はまだちょっと時期が早かった。インターネットは普及期に入ったとはいえ、個人が自宅でパソコンを保有してインターネットに接続しているというのは、珍しくはなかったとはいえ、多数の人が行っているという状況ではなかった。一部の住民だけでインターネットを利用してコミュニティ活動や管理組合活動をするのも方法ですが、出来るだけ多くの区分所有者が参加できる方法で行うほうが望ましいのは自明でしょう。10年前は、そういう意味ではちょっと早すぎました。
しかし、今は事情が変わってきました。特に顕著なのはスマートフォンの普及です。パソコンとほぼ同等のネット接続環境の持てるスマートフォンは、ここ数年で急速に普及しました。フィーチャーフォンも含めると、なんらかの形でインターネットに接続できる人の割合は非常に高くなりました。これなら、マンションのコミュニティ活動や管理組合活動をインターネット上で行っても、ほとんどの住人が参加できるでしょう。ならば、IT化を行わない理由はないように思います。それによって、活動の活性化、効率化が期待できるわけですから。
さらに言えば、「マンションのホームページ」で書きましたように、マンション内部に閉じた形ではなく、公開できる部分は一般にも公開することで、中古購入者に対する情報提供となるなどのメリットが生まれるのではないかと思います。