先日、地域の氏神さんの祭礼がありました。私が住んでいるのは比較的古くから続いている下町なので、祭りも何台もの御輿が出て結構にぎやかなものでした。正直、普段のそれほど賑わっているとは言えない街でまだこれだけの祭りが出来る、つまり地域コミュニティがまだまだ機能しているというのが意外でした。
地域コミュニティが機能していると言っても、おそらくは10年前20年前に比べれば衰退していることだとうとは思います。衰退させた原因の一つは地縁のまったくない新築分譲マンションの住民、つまりまさに私たちのような人たちが流入してきたことによるわけなんで、なんというか複雑な気分ではあります。
昔からの地域のコミュニティは出来上がっているけれども、徐々に衰退しつつある。一方、新参の住民は地域コミュニティにはそう簡単には入ってはいけない。でも地域の一員であるからして、何らかの形でかかわっていかざるを得ないという面もある。治安とか災害時の対応などは、どうしたって地域が係わってきますからね。
おそらくどこの地域でも、昔からの住人と新参の住人との関係のあり方については悩んでいると思います。少しずつでも馴染んでいければいいんですが、やはり壁は厚いものはある。いっそ完全な新興住宅地だったり、マンション自体が一つの地域であるほどの大規模マンションならこういった問題では悩まなくて済むんでしょうけれど。
マンションを購入しようとしたとき、考えたことは自分の住戸の事だけでした。しかし、実際に購入してみるとマンション管理の問題があることを知りました。そしてその先には更に地域コミュニティとのかかわりの問題があることに気がつきました。すぐにはいい考えが浮かぶわけではありませんが、今後こうした問題も考えていきたいと思います。