マンションは管理が大事というのはよく言われている事で、私もこのブログでいくつかそれに沿った意見を書いてきました。しかし、振り返ってみるとそこで言われていることは「管理の良いマンションの見分け方」が多かったような気がします。確かに、管理に問題のあるマンションよりは、問題が無いか少ないマンションに住みたいというのは誰しも思うことでしょう。しかし、そのマンションを買ってしまえば、マンション管理に関わるのは自分自身であるという視点が抜け落ちているような気がします。極端な話、良好な管理の行われているマンションを購入した人が傍若無人に振舞ったことによって、マンション管理が悪化してしまうという事もあり得るわけです。逆に、劣悪な管理状態のマンションを改革して快適にすることもあり得ます。つまり、マンション管理は理事会も管理会社も大事ですが、居住者自身も同じように大事な役割を担っているという事です。
いきなり居住者自身が大事と言っても、具体的な話がないと絵に描いた餅になってしまいます。そこで、とりあえず私が思いついた良い居住者の条件を挙げてみたいと思います。本当は、こういう話とかマンション管理自体の話などを住宅情報誌などで取り上げて購入予備軍の人にも知ってもらえるといいんですが、そんなことを書いても雑誌が売れないんでしょうかね。また、ちまたにはマンション管理に関する情報がたくさんありますが、そのほとんどは理事長向けです。実際、組合員としてはどういうことを心がければいいのかといった情報はあまり見かけません。今後は組合員向けの情報も増えるといいですね。
- マンション管理の仕組みを知る
- 管理組合と管理会社の関係を正しく知るという事はやはりすべての基本になる大事なことだと思います。いまだに分譲会社が管理していると思っている人とかいて、頭を抱えます。
- 管理規約、使用細則に目を通す
- 結構読んでない人が多いんじゃないでしょうか。管理規約は結構硬い文章で書かれているんで、読みにくいですしね。でも斜め読みでも目を通しておくのはいいことだと思います。使用細則は駐車場やバルコニーなどの細かな使用方法が書かれています。どっちかというと、日常的にはこちらの方が大事かもしれません。こっちは平易な文章だと思いますので、ちゃんとすみまで目を通した方がいいですね。そして、大事な事は読むだけじゃなくて、そこに書かれている事をちゃんと守るということです。
- 管理組合の役員になったら活動に参加する
- 自分から管理組合の役員をやりたがる人はあまりいないでしょうから、大抵は当番で回ってくると思います。そうした時に忙しいからとか(忙しいのはみんな一緒です)、他の人がやってくれるからとか言わずに、ちゃんと理事会に出席して、担当の作業を行う事です。ここをいい加減にやっていると、悪徳管理会社に食い物にされるなんて事もあり得ないわけではないんです。
- 管理組合の総会に出席する
- 役員に選ばれてないときは何もしないでいいわけではありません。年に一度は管理組合の総会があるわけですから、やはり出席しましょう。特に意見が無くても議案に反対でなくても、ただ賛成に挙手するだけであっても、出席するのが望ましいです。委任状ばかりで誰も出席しない総会では役員も張り合いがないです。それに、総会というのは数少ない住民同士のコミュニケーションの場ですし。それでもどうしても都合が悪くて出席できない場合は、最低限委任状は出しましょう。それすら出来ないのは、組合員としての義務を果たしていません。
- マンションコミュニティに参加する
- 理想はマンション内で交流イベントが行われていて、それに積極的に参加する事がいいのですが、そうもいかない場合、せめて廊下やエレベータですれ違ったときに挨拶くらいはしましょう。まったく見知らずに集まってきた人たちですけれど、今は同じマンションを購入した仲間なんですから。
- 管理費、修繕積立金は滞納しない
- なんだかとっても低レベルな話のようですが、でも実際どのマンション管理組合でも滞納はあって困っているそうです。分譲マンションを買ったということは、それなりの収入のある職業に就いているかそれなりの資産を持っているはずです。また、子供というわけではなく、ちゃんとした社会人のはずです。そんな立派な社会人なんですから、決められたお金くらい滞納せずに払いましょう。