ちゃんとしたマンションの買い方は世間に出回りまくっている指南書、指南サイトにお任せするとして、ここでは主に実体験を基に個人的に思い付いた事をメモしておきます。
- 青田買い
- 基本的にするべきではないと思っています。青田買いのメリットは、フリープラン対応の場合に自由に内装や間取りが選べる程度じゃないでしょうか。あとは、購入から入居まで時間があるのでその間じっくりと気分が盛り上げられるとか、施工現場を眺めて楽しむとかかなぁ。逆にデメリットは、購入するときに実際の部屋をみる事が出来ないに尽きます。モデルルームにないプランだった場合、実際の部屋の雰囲気は図面から想像するしかないわけです。また、実際の部屋に立ってみなければ眺望とか騒音とかは分かりません。また、青田売りしていたマンションを竣工間際に買えば値引してもらえるかもしれません(^^)。
- 工期の短いマンションは危険?
- 何かの本で、鉄筋コンクリートの場合は1フロア1ヶ月の工期は掛かるとありました。1フロアずつコンクリートを乾燥させながら作っていくので、それだけ時間が掛かるのですね。という事は、鉄筋コンクリートで工期が1フロア1ヶ月より短い物件が合った場合、手抜きもしくはなんらかの無理があるという事になるかもしれませんよね。
- 立地を調べる
- 近所でマンションが分譲中なのですが、ここの立地は実は昔沼だったところを埋め立てた場所だったりします。さまざまな法律、規制、指導に基いてマンションは建設されているわけですから大丈夫なんだろうとは思いますが、やっぱり心配になりますよね。個人的には、地元の中学の事を思い出します。この中学が同じく沼地を埋め立てたところなのですが、これが阪神大震災で全ての校舎が倒壊するという被害にあったことがあります。その中学があった周りは比較的被害が軽かった地域なので、一種異様でした。
- 地元民に聞き込みをする
- 同じく近所で分譲しているマンションですが、施工中になんと火事になったことがあります。結構盛大に燃えて、当然消防車が何台も来て大騒ぎになりました。今では何事もなかったかのように竣工して販売されています。何も現場のミスから火事が起こったとは限らず避けられない理由だったかもしれませんが、やっぱり自分が購入するマンションがそんな事になっていると気分はよくないですよね。
(2005/7/21追記)
青田買いのデメリットの追加です。あってはならない事ですが、施工問題というのも考えられます。青田買いの場合、購入契約を結んだ時点では現地はまだ土を掘り返しているところなんてのが当たり前ですから、これからどんな施工工事を行うかはわかりません。もちろん、竣工しているからといって施工問題を素人(玄人でも)が見ても分からないでしょうけれど、分かるようなミスがあるかもしれません。そういう可能性という意味では、青田買いは危険でしょうね。もっと言うなら、竣工から5年から10年程度経った中古マンションを買うのが一番いいかもしれません。
(2005/9/21追記)
- 設備で決めない
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分譲マンションはその設備の良さを競っていますから、モデルルームに見学に行くと各種の設備の良さについクラクラときてしまいそうです。が、ちょっと待ってください。共用部分の設備はともかく、専有部分の設備なんて入居後にでも自分でなんとでも出来るんですよ。気が利いていて便利だと思う設備も、落ち着いて考えてみたらDIY店で数万円程度で買えたりしませんか?そこまで簡単なものでなくても、例えば台所とかバス周りとかでも、住み始めてから気に入らなかったとして、全とっかえしようと思ったら、数百万とか掛かるかもしれませんが可能なんです。
一方、設備以外のもの。例えば立地はどうでしょう。住み始めてから「やっぱり駅が遠いなぁ」と思っても、駅はお金を出しても近くに移動してきません。スーパーが遠くて買い物が不便でも同様です。リビングが通りから丸見えで一日中カーテンが開けられないなんて事になっても、お金で解決することは出来ません。
という事を考えると、設備なんて分譲マンション購入という行為の全体から見れば、おまけにしか過ぎないんだと思います。付いていれば嬉しい。けれど、おまけを目的にして購入を決めるのは間違っていると。