フリーランスになったわけ

2007/2/8作成

新卒で入ったベンチャー企業に勤めて約8年。が、ITバブル崩壊の余波を受け会社が倒産してしまい、職を探すはめになってしまいました。最初のうちは普通に就職するつもりだったんですが、いろいろ考えている内にフリーランスのプログラマとしてやっていくかと考えるに至りました。その最大の理由は当然にして、それなりに仕事が入ってきて食べていけそうな目処が立ったからに他なら無いのですが、そうではなくてなぜフリーランスが自分に向いているかと思った理由をいくつか挙げてみたいと思います。

自分のやりたい仕事が出来る
と言っても受託でやってるので、仕事の内容を決めるのはクライアントです。私に出来るのはきた仕事を請けるか断るかを決めることだけ。そういう意味ではなくて、会社に勤めていた頃は30歳そこそこの私でも実際の開発業務よりも管理的な業務の割合のほうがはるかに多くなってました。フリーランスだと営業とかの業務も自分でする必要がありますが、それでも主業務として本来やりたい仕事であるプログラム開発業務が行えるのは嬉しいです。
時間の自由度
フリーランスの上に、外に事務所を構えず在宅で仕事をしていますので、当たり前ですが時間の自由度が非常に高いです。特に今は子どもが小さく手が掛かりますので、仕事の合間にちょっと育児や家事ができます。逆に育児や家事の合間に仕事という場合も....
社会の仕組みの勉強
会社が倒産したとき、いったい何がどういう風になってこうなったのかさっぱり理解が出来ませんでした。もちろん平社員だった私には知ることはできなかったでしょうが、幹部の立場だったとしても、やはり何もわからなかったでしょう。それは、会社やビジネスにまつわる知識が無さ過ぎたからです。多少なりとも知識を着けるためには、実際に自分がフリーランスになって体験してみるのがいいのではないだろうかと思いました。今度似た状況に立ち会ったときには、他のビジネスマンや銀行の言っている事や考えている事が多少なりとも理解できるようになれればと思います。
会社は結局変わってしまう
私が勤めていた会社はかなりいい会社だったと言えると思います。社長はいい人でしたし、社員もいい人でした。技術ベンチャーだったので技術者である私にとって居心地もよかったです。100%オーナー社長でしたから、外部に乗っ取られて経営が変わる心配もありませんでした。が、他社と合併し、結果的に乗っ取られてしまったために、居心地の悪い会社になった上に、つぶれてしまいました。ずっと居心地のいい会社というのがありえないのなら、最初からそんなものは探さなくてもいいのかなと思いました。
組織内に居ることの窮屈さ
最初は居心地のいい会社ではあったのですが、途中から困った人が入り込んでくるようになってしまいました。そして、同僚というのはかなり密な人間関係ですから、困った人が一人居るだけでも相当に居心地が悪くなってしまいます。フリーランスで働いていても取引先に困った人は居るわけですが、同僚に比べると疎な関係ですし、次回から仕事を断れば無関係で居られます。また、組織というのは組織であることによって発生する業務やイベントが決まり事が多数あります。それは当然に必要なことではあるのですが、フリーランスならば不要なことです。