2012年3月6日:「Raspberry Pi」が面白そう
小型のワンボードマイコン、Raspberry Piというのがちょっと話題になっているけど、これがなかなか面白そうに思う。
昔から思っていることなんだけど、dnetcの計算とかをするのには基本的にCPUだけあればいい。メモリはOSとプログラムが動作する程度のごく少量でいいし、ストレージは極端な話無くてもいい(ネットワークドライブ経由で動作させても問題ない)。ビデオカードも必要ないし(GPUコンピューティングとなると話は別だけど)、もちろんキーボードやマウスも必要ない。CPUが動作する最低限の構成のコンピュータをずらっと大量に並べると効率がいいのではないかなと思うんです。って、別にこれは私のオリジナルな発想というわけではなくて、今時のスカラー型スパコンとかはまさにそういう構成になっているわけで(スパコンの場合はメモリとネットワークも必要だけど)、発想としては間違ってないと思うんです。
ただ、それを個人が趣味として実現するのには色々とハードルが高い。まず、そういうCPU中心の構成のコンピュータというのがほどんど市販されていない。近しい製品としてはMac miniなんてのがあって、実際Mac miniが登場した頃はこれを積みあげてタワーにして牧場経営していたdnetユーザが複数いたという話は聞いたことがある。ただ、Mac miniにしても1台5万円程度はするので、複数台を並べるのにはお金が非常にかかるんですよね。
CPU中心で考えたときに、汎用のPCは余分な機能がたくさんついているので、その分コストがかかる。コストは費用的な問題もあるけれど、場所をとるというのもあるし、消費電力という問題もある。場所と消費電力ということに関しては、超小型コンピュータというジャンルがあることはあって、有名な製品としてはOpenBlocksとかがある。でも、これも5万円程度からと大量導入するには価格がネックになってくる。
そこに登場したのが、標題の「Raspberry Pi」なわけですよ。これがなんと35ドル!やっすー。しかも日本でも販売が予定されていて、予定価格は3,400円。これは安い。10台買っても34,000円。なかなか魅力的ではないですか。
ただ、いくら安くても性能が低いとdnetcを動かすには魅力が薄くなる。CPUはARM系で700MHzということだけど、ここらへんを読んでるとPentium 200MHzくらいとちょっと非力そうな感じがしないでもない。動作クロックが700MHzもあるのにそんなもん?と思わなくもないんだけど。
ともあれ、試しに買ってみるかと思えるくらいのお値段ですので、日本で発売されたら1台買ってみようと思います。それでdnetcでいいパフォーマンス出すようなら、本当にファームを組むかもしれません(^^)
2012年3月12日:OGR-13完了!
OGR-13といってもdistributed.netのプロジェクトではありません。私が個人的にやっている活動です(^^)。
で、OGRを短いものから順に求めていたのですが、長くなるにつれ計算時間が膨大になってなかなか難しくなる。OGR-11は確か総当り法で10日くらい掛けたような気がします(昔のことなのでよく覚えてない)。OGR-12は3ヶ月計算しても終わらなくて途中で諦めたとかもあったような。
その後、バックトラック法による実装を行って高速化してOGR-12を求め、更にOGR-13もと思ったのですが、これにもなかなか梃子摺った。最初に行った挑戦では4日程度で終わる予想だったのですが、終わらなかったので途中終了。プログラムを修正して、今度は1日程度で終わるかとおもったのですが、これも終わらなかったので途中終了。更に更にプログラムを修正して、今度は3時間くらいで終わるだろうと思ったのに、意外や意外10時間もかかってしまいました。まあ、それでも無事に計算が終了してよかったのですが。当然のことながら、既知の結果 (http://www.research.ibm.com/people/s/shearer/gropt.html) と一致しています。
2012年3月14日:【OGR-27】400万Gnodesになりました
って「400万Gnodes」ってのも変なんですが。正確には4ペタnodesということですね。あ、チームの成績が、です。ちなみに現在4,011,484Gnodesで220位にいます。目下の目標のTeXintosh Japan (Kaisei Physics Club)さんとは6位差、約60万Gnodes差にまで迫りました。
RC5-72の方は9,600,715Blocks、129位です。近くの日本からのチームはTeam PureSoul.com (JAPAN)さんで、3位差、45000Blocks差くらいです。今の調子だと、数日中に抜けるかもしれません。
2012年3月17日:【RC5-72】Team PureSoul.com (JAPAN)さんを抜きました
本日、RC5-72でTeam PureSoul.com (JAPAN)さんを抜いて126位になりました。
次の目標なのですが、どうも日本チームが近辺にはあまりいないようです。見落としでなければ、直上の日本チームはWinbiff Users Groupさん(56位)になってしまって、これは多分追いつけない。。。。
2012年3月18日:OGR-14も完了
OGR-13に続いて、OGR-14も計算が完了しました。環境をFreeBSD(i386)からFreeBSD(amd64)に変えたところ2倍速になったのですが、それでも92時間もかかってしまいましたが。
この計算時間の増加ペースをそのまま当てはめると、OGR-15の計算には1000時間以上掛かりそうで、ちょっと現実的ではない感じがします。さて、どうしたものでしょうかね。distributed.netでOGR-27まで求まりそうな予想が立っているということは、多分単独PCでもプログラムを工夫すればOGR-20くらいまでは到達できるんじゃないかと思うんですけれど、こっから先どのようにプログラムを工夫すればいいのか見当が付きません。なんかいいアイデアないかなぁ。。。。
2012年3月25日:ついにCPUクロックは4GHzの時代に
AMD、ベース4.2GHz駆動の「FX-4170」を24日に発売
定格クロックが4GHzに達したというのは、結構大きなインパクトですよね。でもって、多分これが大台超えの最後になるだろうということも。。。定格で5GHzのCPUなんて登場するのだろうか。
しかし、その大きなインパクトがあるはずなのに、いまいちときめかない。いや、FX-4170という製品は結構魅力的だとは思うんですよ。クロック4GHzのうえにクァッドコアですから。それでいて価格は12,980円と大変リーズナブル。コストパフォーマンスは非常にいいと思いますね。ただ、TDP125Wというのはマシン構築のコストと運用コストが結構痛いですが。
という製品の魅力とは別に「クロック4GHz!」というのにいまいちときめかないのは、やっぱりクロック上昇率が大したこと無いってのが大きいですよね。現在私が使っているPCのCPUはクロック2.9GHz。FX-4170に乗り換えたとしても、クロック上昇率は45%でしかありません。これくらいの上昇率だとベンチマークを取ったら有意に差は出ても、実際に使用していての感覚としてはほとんど差が感じられないだろうと予想されます。
なんだかなぁ。昔を懐かしんでもしょうがないのですが、クロックが2倍3倍当り前の頃が懐かしいです。今はまあコアが2倍4倍当り前の時代になったわけですけれども。