distributed.netな日々:2001年10月

2001年10月1日:RC5-64 417位(+1) OGR-25 241位(+1)

CPU速度単価ランキング9月29日調査版を掲載しました。今回の特筆すべきは、Athlon 1.4GHzではないかと思います。Athlonシリーズ中では最高速なのに、もっとも速度単価が良い。性能が高い上にコストパフォーマンスもいいと言うのは、お買い得なCPUと言う事になりますね。

そして、相変わらずドベはPentium 4 2.0GHz。へろへろ。

2001年10月5日:RC5-64 416位(+1) OGR-25 240位(+1)

例のニューヨークのテロ事件を受けて、アメリカで暗号技術に対してバックドアを設けたり、輸出を規制するような提案が出始めているようです。確かに、高度な暗号技術は広範囲なネットワークを持って活動するテロリストにとって便利な道具ではあると思いますし、それだからこそ過去のアメリカ政府は国防の為に暗号技術の輸出を規制してきたわけです。

しかし、暗号技術が規制されたりすると、ようやく軌道に乗り始めたオンライン商取引などがそもそも成り立たなくなってしまいますし、プライバシー保護の問題にも絡んできます。それに、暗号技術を使えなくしたところで、テロリスト達は別の方法を見つけるだけという主張もあるようで、それはそれで納得の出来るものではあります。

ちなみに、PGPの開発者であるPhil Zimmermann氏が「PGPを開発した事を悔いてはいない」という声明を発表しています。たとえテロリストが暗号技術を使っていたとしても、事件と暗号技術そのものは無関係であるし、暗号技術の自由化は人類にとって必要であるという主張なのだと思います。あれだけの大規模な事件を目の前にしながら、なおかつ自分の信念を曲げないというのは、その正否はともかくとして立派な事だとは思います。

暗号技術は人を直接殺しませんが、現時点でテロリストの活動を助けているのは確かでしょう。どうするのがもっとも良いのか。正直言って、よく分かりません。考えるしかないのでしょう。

2001年10月11日:RC5-64 408位(+8) OGR-25 239位(+1)

遅ればせながらCPU速度単価ランキングを更新しました。これだけ遅く出すとニュースとしての意味は薄いかなとも思ったのですが、蓄積する事によって情報としての価値が出るかもしれないので、一応やっておきました。しかし、さっそくにゃぎ〜のずぼらさが出ていますなぁ。ちなみに先週のランキングでPentium IIIがごそっと集計から抜けていましたので、そちらも修正しています。

ランキングについては…特に大きな動きがあるわけではありません。相変わらずDuron750MHzがもっともコストパフォーマンス高いです。しかし、思ったよりランキングの動きが少ないですねぇ。もうちと派手に動くのかと思ったのですが。前週との比較をするようにすれば、もうちょっと動きが分かるのかもしれません。

2001年10月13日:RC5-64 408位(±0) OGR-25 238位(+1)

マシンリストの更新です。

まず、海星さんがめでたくDuron 1GHzを購入されました。ぱちぱち。dnetcパワー的にも羨ましいですが、単純にマシンの性能としてもうらやましいです。なんせ、にゃぎ〜の今の環境はPentium2-266MHzですから(笑)。そろそろ買い換えたい〜。

そしてもう一つはhaseさんはCeleron533MHzの800MHz駆動から、ちゃんとした(?)Celeron800MHzに買い換えられたそうです。こちらはずいぶん前に報告をもらったのにほったらかしでした。すいません。しかし、CPU買ったのに性能が上がらない(?)のも珍しいですね(^^)。

あと、マシンリストにはありませんが、久しぶりにチームに新人さんがやってきました。チームのメンバーリストを見ると見たことの無いメールアドレスが入っていたので、どうしたのかと思いMailingListで聞いてみたところ海星さんの同僚の方だそうです。なかなかパワーのある方のようで、チームとしては大変ありがたいです。

いやぁ、しかしちゃんとした新人でよかったですよ。ドメインは.netだったし、アカウントも日本人っぽくなかったから、てっきり外人さんがチーム参加の手続きを間違ったんだと思いましたから。「もしもし、あなた参加しているチーム間違ってますよ」って英語でメールださなきゃいけないかと、心配しました(笑)。

2001年10月16日:RC5-64 408位(±0) OGR-25 239位(-1)

CPU速度単価ランキング10月13日調査版を掲載しました。今回は、Duron 750MHzが値上がりしてしまったため、RC5でのベストコストパフォーマンスはDuron 700MHzとなりました。しかし、OGRは変わらずDuron 750MHzがトップなんですよね。これはベースとしているベンチマーク結果の不正確さからくるものだと思います。また、これまでAthlonシリーズでは上位に食い込んでいたAthlon1.4GHzがずいぶん順位を下げています。一方、最もコストパフォーマンスの悪い"Pentium 4 2.0GHz(423pin) リテールパッケージ(RIMMなし)"ですが、ちょっとずつ値を下げて、いよいよRC5 Mkeys/sec単価で20000円割り直前に来ています。来週には20000円を割り込めるでしょうか。

しかし、このランキングを始めてつくづく思うのは、IntelもAMDもCPUのラインナップが複雑すぎる事です。さまざまな事情があるとは思うのですが、果たしてこれだけの製品が市場に出回る必要があるのでしょうか。特にPentium 4の423ピンなんて最初から出す必要があったのかどうなのか。もっとも年内くらいで423ピンPentium 4とPentium IIIについてはほぼ市場から消えてなくなるようですから、この混乱もそれまなのだと思うのですが。

2001年10月20日:RC5-64 407位(+1) OGR-25 240位(-1)

http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/1019/p2p.htmによると、インテルが大学などを協力して新たな超分散プロジェクトを実施するそうです。研究対象は第1弾は白血病でしたが、今度はアルツハイマーや狂牛病など。さすがインテル、最近話題の狂牛病を持ってくるとはやりますな、ってアメリカでは別に狂牛病はそれ程話題になってないとは思いますけど。それよりは炭そ菌の方がよっぽど話題でしょうねぇ。まあ研究対象はともかくとして、これで病気の仕組みが解明されたり新薬が開発されたりするなら、それはそれで素晴らしい事です。

それより気になるのは、クライアントがまたしてもWindowsのスクリーンセーバー形式であること。にゃぎ〜の知る限り、この手の超分散プロジェクトであるSETIにしてもUnited Deviceにしても、みんなスクリーンセーバー形式であること。サービス/デーモン形式なのは、Distributed.Netしかありません。"使われていないCPUパワーを使用する"というのであれば、何もスクリーンセーバー形式にしなくても、プロセス優先順位を落としておくだけで良いと思うのですが。どなたか、この理由をご存知の方が居られたら教えてください。

2001年10月22日:RC5-64 407位(±0) OGR-25 239位(+1)

CPU速度単価ランキング10月20日調査版を掲載しました。

RC5のトップは今週もDuron 700MHz バルク。価格だけみても3970円と4000円を割り込んでしまいました。この性能のCPUがこんな値段でいいんでしょうか。値段だけならC3も4000円を割り込んでいますが、性能がだんちに違いますからねぇ。

一方、連続最下位記録をぶっちぎりで更新中のPentium 4 2.0GHz(423pin)ですが、今週ようやくRC5 Mkeys/sec単価が20000円を割り込みました。Pentium 4も毎週順調に値を下げているのですが、Athlon & Duronとのコストパフォーマンスには大きな隔たりがありますねぇ。