「なぜ仕事するの?」松永 真理

2007/12/8作成

どうもいまいちピンとこない。私には女性エッセイストの文章は合わないんだろうか。これで合わなかった女性によるエッセイは4人目だ。そういえば本書の解説はやはり私がピンとこなかった群ようこ氏だというのは偶然なのかね。

そういえば同じ松永真理氏の本でも「iモード事件」は面白かった記憶があるな。あれはエッセイと言うよりはドキュメントだから、また違うとも言えるか。

さて本書。本書は筆者が仕事をするなかで感じた様々なことをまとめた本。読んでて面白いなと思ったのは、松永真理氏と言えば日本を代表するキャリアウーマンと言って過言ではない。そんな人は人生の全てをテキパキと進めてきたんじゃないかと思ってしまうけど、意外とモラトリアムがあったりコンプレックスがあったり、本人の告白を信じる限り少なくとも大学卒業時点まではどこにでも居る平凡な学生だったこと。それがその後ぐんぐん伸びていったのは、本書にあるような様々な視点で仕事について考えていったからなのかねぇ。

本書を書いたとき筆者は30代の後半。実は今の私も同じ年代であり、そして現実に今仕事について色々悩んでいるところはあるんで、本書は自分にとってピッタリの本ではないかと期待して読んだ。んだけど、残念ながらピンとこなかった。本書は多少は女性向けの内容も含まれてはいるものの、全般的には男女関係ない内容になっている。のに、どうしてピンとこなかったのかなぁ。なんか大事なことを読み落としたみたいで悔しい。