国際政治ルポの次が児童向けファンタジーというのは、我ながらどういう組み合わせなんだと思わなくもないけど、幅広い分野の本を読むのもこの企画の目的だから、これはこれでいいかな。
さて児童ファンタジーを今更38歳にもなったおっさんが読む。読み始めは、これは流石にきついかなぁと思ったけど、意外と三篇目のタイトルにもなっている「おばあさんの飛行機」で結構入り込めた。以後、短編集で比較的読みやすいということもあり、すんなり読むことができた。
児童向けファンタジーをこれだけ読めたというのは自分なりに驚きではあるんだけど、よくよく考えると素地はあるわけだ。一つは自分の子供によく絵本を読み聞かせていること。子供は3歳なんで、この本よりもより低年齢向けの絵本を読み聞かせていて、それも最近はだいぶ自分でも楽しめるようになってきている。だから、むしろこの本の方が読みやすいとも言える。
もう一つはこの本を手に取った理由でもあるんだけど、私自身が小学生の頃に佐藤さとるさんの本は好きでよく読んでいたこと。どんな内容だったか全く覚えてないけど、著者だけはしっかり覚えていたな。そういえば連想して思い出したんだけど、椋鳩十さんの本もよく読んでいたっけ。こっちも今度探してみようと思う。